四国各地には、さまざまな魅力を持った「e」場所があります。
そこは、電気(electricity)を
うまく活用している場所でもあります。
その気になるポイントを訪ねる「eしこく探訪」。
隠れた魅力のヒミツに迫ります。
四国各地には、さまざまな魅力を持った「e」場所があります。
そこは、電気(electricity)を
うまく活用している場所でもあります。
その気になるポイントを訪ねる「eしこく探訪」。
隠れた魅力のヒミツに迫ります。
四国各地には、さまざまな魅力を持った「e」場所があります。そこは、電気(electricity)をうまく活用している場所でもあります。その気になるポイントを訪ねる「eしこく探訪」。隠れた魅力のヒミツに迫ります。
八幡浜港フェリーターミナルビル2階
「PETIT PONT(プチポン)」
宇和海に片手を横に突き出すように伸びる四国の最西端、佐田岬半島。その付け根に位置する八幡浜港は、四国と九州を結ぶフェリー航路の拠点です。
既存のフェリーターミナルが、ビルの老朽化、フェリーの大型化、耐震機能の強化から再整備が進められて7年、昨年4月1日に供用が開始されました。
「カフェ・ル・プチポン(以下プチポン)」は、フェリーターミナルビルの2階にあります。テラス席、店内席からは、往来するフェリーや対岸の四国八十八景に選定された向灘(むかいなだ)の段々畑を一望できます。
店名の「プチポン」は、フランス語で、「小さな橋」。四国と九州、人と人を繋ぐ懸け橋にと名づけられました。「プチポン」の「ポン」は船の「甲板」の意味もあり、人々が集う賑やかな場所として、食事だけでなく、出会いや交流の場にしたいという願いも込められています。
フェリーターミナルビルは、目と鼻の先にある道の駅「八幡浜みなっと」と、新たに整備された遊歩道で繋がり、「まちの元気は港から!」を合言葉に、新たな交流拠点として期待されています。
「店のコンセプトはボーダーレス。フレンチとかイタリアンといったジャンルにとらわれず、食べていただく人の好みに寄り添い、食材にこだわり、調理にこだわれば、満足いただけると信じて作っています」と料理長の酒井さん。こだわりは店内の家具や絨毯、食器にも見られ、これらはすべて、オーダーメイド。中でもこだわったのは厨房設備。火を使わない電化厨房はフェリーターミナルビルが防災拠点になっているため、魅力の一つであったようですが、松山市内でのテストキッチンで電化機器の調理体験を重ねていくうちに、操作性の良さと安全性を実感して導入に踏み切ったそうです。「料理人人生で初めてオール電化を選択しましたが、再現性や効率も申し分ありません」と笑みがこぼれます。
「プチポン」と言えばパンケーキ。「これを食べに遠くから来られる方もいらっしゃいます。注文が入ってからメレンゲを作り始めるので時間はかかりますが、その分出来上がりはフワフワ。口に入れると溶けてなくなります」とパティシエの仲川さん。メレンゲが完璧でも、焼き具合で食感が微妙に変わるのがパンケーキ。その点、IHクッキングヒーターなら、レシピ通りに火力と時間を入力すれば焦げ目が均等につき、スタッフが変わっても、プチポンのフワフワ食感を再現できる優れものです。
夜はワインや日本酒と相性の良い一品料理のほか、本格的なコース料理が楽しめます。おまかせコースのメインディッシュ「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は自信作。「スチームコンベクションオーブン(以下スチコン)は、調理法を数値化できるので、料理人の長年の経験値をインプットさえすれば、スタッフ全員がプチポンの味を再現できます。1台で煮る、炒めるが同時調理できるのも助かっています。個人的には、自動洗浄がお気に入りです」と酒井さん。厨房のオール電化は、調理の大幅な時間短縮をもたらし、その時間を新たなレシピの開発とスタッフの教育に注いでいます。
今日も「プチポン」の甲板では、酒井流レシピによる創作料理を囲んで、新たな出会いと感動が生まれているに違いありません。
住所 |
愛媛県八幡浜市出島1581-26 八幡浜港フェリーターミナルビル2階 |
---|---|
営業時間 | 11:00〜15:00、17:00〜20:30(L.O.20:00) |
定休日 | 木曜日 |
電話番号 | 0894-35-6366 |
URL | https://www.instagram.com/petitpont_yawatahama.new.port/ |