まずは苗を作りましょう。通常、野菜を育てるときは種や苗を買いますが、再生栽培なら普段食べている野菜の一部を使って、種を取ったり苗を作ったりすることができます。
「家庭菜園を始めたいけれど、庭や畑がない」「初心者には難しそう」…。そんな方におすすめしたいのが『リボベジ』。「リボーンベジタブル」の略で、野菜の切れ端や捨てるはずだった根元、種などを使って行う再生栽培のことです。特別な準備がいらず思い立ったその日に始めることができ、野菜を食べるたびに次々と挑戦できます! 『リボベジ』で気軽&手軽に野菜作りを楽しんでみませんか?


(例)ニンジンやダイコンのヘタ、キャベツの芯を水に浸けて葉を収穫
(例)クレソンを数本水に浸けて葉を収穫
芽が出たジャガイモをまるごと土に植えて増やす
(例)ミニトマトやピーマンの種を土に植え苗を作る

水に浸ける方法と土に植える方法があります。土に植えた方が失敗しにくいですが、水に浸ける方法なら土で汚れる心配もなく、室内でも育てやすいです。ベランダやキッチンで育てる場合には、日当たりが良い場所を選びましょう。
プラスチック製コップやトレーを用意して、野菜の茎や根を水に浸けます。
・三つ葉やシソ、クレソンなどのハーブや薬味が向いている
・水は腐らないように毎日交換する
・容器が汚れていると雑菌が増えやすいため、2〜3日に1回程度水洗いする

プランターや培養土などを用意して、種や根が生えた苗を植えます。
・土の表面が乾いたらたっぷりと水をやる
・1カ月に1回くらいの頻度で肥料をあげる
※肥料は効果をゆっくりと発揮してくれる緩効性がおすすめ

葉や実が大きく育ったらハサミでカットして収穫しましょう。根菜は土を掘って収穫します。収穫の目安はスーパーマーケットなどで販売されているサイズよりも小さめで。小ねぎなどの薬味やハーブは都度使いたい分だけ収穫できるので便利です。


生命力の強いミントは茎を水に浸けるだけで育つので初心者におすすめ! スイーツの彩りや、ミントティーやモヒートなどのドリンクにフレッシュな摘みたてを楽しめます。
- [用意するもの]
- ●ミント
- 茎が長いもの
- ●容器
- 水が入るコップなど
- [育てる場所]
-
キッチン、室内
-
(日当たりの良い場所)
- [育て始める時期]
-
4月〜10月






ミニトマトの種を土に植えて育ててみましょう。失敗が少なく、わき芽取りや受粉などしっかりと世話もするので、収穫時には大きな達成感と充実感が味わえます。
- [用意するもの]
- ●ミニトマト
- できるだけ完熟のもの
- ●育苗用の容器
- 深さ7cmくらいのプラスチック製コップなど
※キリなどで底に穴を開ける
- ●プランター
- 長さ60cm、深さ30cmくらいの大きめがおすすめ
- ●園芸用の支柱
- 長さ180cmくらいがおすすめ
- ●固定用のひも
- [育てる場所]
-
ベランダ
- [育て始める時期]
-
4月〜7月








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https://m.youtube.com/playlist?list=PLiuePNOyy7Qc0f38yAsjw4huAihnhuBG7
野菜ごとに発育状況はさまざまですが、もしうまく育たなくてもすぐに再チャレンジできるのが『リボベジ』の良いところ。育てる過程を楽しんでみてくださいね。

宮崎 大輔 ― daisuke miyazaki ―


2019年に農業コンサルティング会社「株式会社イチゴテック」を創業し、日本、アジア、中南米、アフリカで農業ビジネスの支援を行う。家庭菜園と農業専門のYouTuberとしても活躍し、チャンネル登録者数は17万人を突破。「趣味の園芸からガチ農業まで」をテーマに幅広い分野の植物に関する情報を発信している。著作『キッチンからはじめる! 日本一カンタンな家庭菜園の入門本 おうち野菜づくり』(KADOKAWA)。 https://ichigo-tech.co.jp/

宮崎 大輔 daisuke miyazaki


2019年に農業コンサルティング会社「株式会社イチゴテック」を創業し、日本、アジア、中南米、アフリカで農業ビジネスの支援を行う。家庭菜園と農業専門のYouTuberとしても活躍し、チャンネル登録者数は17万人を突破。「趣味の園芸からガチ農業まで」をテーマに幅広い分野の植物に関する情報を発信している。著作『キッチンからはじめる! 日本一カンタンな家庭菜園の入門本 おうち野菜づくり』(KADOKAWA)。 https://ichigo-tech.co.jp/