「汗=臭い」というイメージがあるかもしれませんが、実は汗の99%は水分で、皮膚表面に分泌された直後は無臭です。では、なぜ汗をかくと酸っぱいにおいがしてしまうのでしょうか。その原因は主に3つあります。
1つ目は、汗による湿気で皮膚常在菌が活性化すること。酸っぱいにおいは、皮膚常在菌が皮脂や角質などの汚れを分解する過程で発生します。菌は湿気を好むため、汗をかくとにおいが生成されやすくなるのです。
2つ目は年齢による皮脂分泌量の変化です。女性は20代、男性は30代頃にピークを迎え、女性はその後減少していきますが、男性はほぼ横ばい。皮脂が多いと、その分皮膚常在菌が活発に分解を行い、においが強まる傾向にあります。
そして3つ目は、衣服の「戻り生乾き」。長く愛用した衣服には、きちんと洗濯していても皮脂や菌が付着しています。皮膚と同じく、汗で衣服がぬれると菌が活発になり、洗濯後の「生乾き」のようなにおいが発生します。このような現象を「戻り生乾き」と呼びます。