四国最西端、佐田岬半島に位置する伊方町。半島の先端、鼻に建つことから名付けられた「佐田岬はなはな」は、人と人との交流の輪を広げる拠点施設として、2020年(令和2)5月、リニューアルオープンしました。既存の観光案内所を基盤に、地場の海産物を取り扱う直売所やレストラン、カフェなどを新たに拡充しました。
目の前の宇和海の景色も、リニューアル以前は、津波対策として護岸がかさ上げされていることから、視界が遮られていました。これを解消するため、新たな建物は、背後の三崎集落から海に向かって徐々に高くし、集落と宇和海が線状につながるよう設計されています。
「私は子どもの頃から、海が見えるのは当たり前という環境で育ちました。ところが、リニューアル前の現場に立って、堤防で海が見えないことにびっくり。何としても、ここに来られる方には、海を見ながら新鮮な魚介類を堪能してもらいたいとの思いが実現しました」と佐々木伊津子支配人。