「梅雨時期や季節の変わり目に頭痛や目まいを感じやすい」「体がだるくてスッキリしない…」という方には、耳マッサージがオススメ。耳は「全身の縮図」といわれ、内臓と関連するツボがたくさんあります。耳をほぐすことで全身の不調の改善やむくみ解消、顔のリフトアップなどの効果も期待できます。耳マッサージで手軽に体調を整えましょう。
私たちの体には、全身の臓器を制御して体温調節・消化・血液循環などの活動をコントロールする機能が備わっています。この司令塔となるのが「自律神経」。自律神経は、活動力を高める「交感神経」と、心身のリラックスや内臓の働きを促す「副交感神経」に分かれています。ストレスや不規則な生活などをきっかけにこれらの働きが乱れると、体のあちこちに不具合が生じ、時に不調となって現れます。
耳たぶを含めた耳の外側には交感神経が、耳の穴を中心とした内側には副交感神経が密集しています。従って、耳の外側をもむと交感神経と関わりの深い手足に反応が現れ、内側をもむと副交感神経と関わりの深い内臓に反応が現れます。
このように耳は全身につながっているため、耳をマッサージすると体調が整いスッキリするという仕組みです。
また、耳は頭・顔・首の真ん中に位置する要所にあります。実際に耳の周囲には重要な筋肉や血管、リンパ管が集まっています。マッサージで耳を緩め、柔らかく温かくなってくると、触れること自体が心地よくなります。適度に血行を促すことで眼精疲労、肩こり、頭痛、軽いめまい、不眠など幅広い症状の改善に役立ちます。
普段あまり意識することのない耳ですが、「押す」「もむ」「引っ張る」という3つの動作によって、顔や首、頭までをほぐす効果が期待できます。数分程度行うだけでもスッキリした実感を得られるのが耳マッサージの魅力。耳の皮膚は意外と冷えているため、温めた手や指で丁寧に触り、基本的には「心地よい」と感じる程度の強さでゆっくりと行いましょう。マッサージ直後に痛くなったり、押したところがあざになったりしたらやり過ぎです。「このくらいがちょうどいい」と自分で見極めることも大切です。
朝昼夜、1日3回を目安に耳全体をゆっくりマッサージしましょう。
ひと通り行うだけでも、肩辺りまでポカポカしてきます。
大切なのはマッサージを通して自分の体と向き合うこと。毎日耳に触れているといつもより硬い、柔らかいなどの変化に気付くようになります。もし硬くこわばっていたら、食事や運動、休養など生活習慣全体を見直してみましょう。
大麻 陽子yoko oasa
鍼灸マッサージ師。四国医療専門学校副学校長、鍼灸マッサージ学科・鍼灸学科教員。毎月第2土曜日放送のRNCラジオ番組「波のりラジオWeek End Fever」内のコーナー「癒しのツボ」にて、体のツボの話、健康に役立つ話を発信している。
http://www.459.ac.jp/heal/
大麻 陽子 yoko oasa
家計改善コンサルタント・アドバイザー。Ameba公式トップブロガー。ブログ「節約彩りLIFE*」やYouTubeチャンネル「ぽこりんママ」にて楽しくできる節約術や家事の時短術を発信している。
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