家族や親戚、友人と集まる機会が増える年末年始。「華やかにもてなしたい!」という方にこだわってみてほしいのがテーブルコーディネートです。おいしさは五感で感じるものですが、約8割は視覚が占めるといわれています。今回は、食事がもっと楽しくなるテーブルコーディネートのコツをご紹介します。
テーブルセッティングには細かなルールがありますが、大切なのは食事がしやすいかどうか。メインになるおせちや大皿料理をシェアして食べる場合は、「パブリックスペース」といわれる中央に置くと、誰もが取りやすくなります。
食卓を囲む人数が多くなるようであれば、1つの料理をテーブルの左右2カ所に分けて置くなど、座る場所によって不便さを感じないように工夫してみてください。
お正月は「ハレの日」です。派手な食器もここぞとばかりに大活躍。食卓全体はシンプルにし、小皿や取り皿などを柄物にすると、うまくまとまります。
白い食器を並べて赤い南天を飾るのも、お正月らしいあしらいです。もう一色加えるなら、深みのある緑色をぜひ。松や南天の葉、裏白などがいいアクセントになります。
食事をするときの「パーソナルスペース」は、横45cm×奥行き35cm程度とされています。料理に無理なく手が伸びる範囲の目安として、ここに収まるようにお皿や小鉢、グラスやカトラリーを並べましょう。また、隣の人との距離は15cm程度が適切です。
おもてなしはもちろん、いつもの食卓にも活用できるテクニックがこちら。
「ちょっとした特別感」が食事の時間を豊かにしてくれますよ。
敷居が高いと思われがちなテーブルコーディネートも、その目的は「おいしく、楽しく、食事をする」こと。難しく考えず、食卓を囲む人が笑顔になるように、準備する自分も楽しめるように、無理なく取り入れられることから始めましょう。
伊藤 裕美子Yumiko Ito
食空間プロデューサー、器アドバイザー。愛媛県松山市出身、和食器屋の娘。テーブルコーディネートを通じて、日本酒や茶道といった「和のモノ、和のコト」を現代らしく楽しむ提案をしている。また、テーブルコーディネート専門スクールの講師として「食空間プランナー®」の育成も担っている。
http://atmellia.com/profile.html
伊藤 裕美子 Yumiko Ito
食空間プロデューサー、器アドバイザー。愛媛県松山市出身、和食器屋の娘。テーブルコーディネートを通じて、日本酒や茶道といった「和のモノ、和のコト」を現代らしく楽しむ提案をしている。また、テーブルコーディネート専門スクールの講師として「食空間プランナー®」の育成も担っている。
http://atmellia.com/profile.html