宮の下港から乗船約20分で到着する志々島は、周囲3.8㎞、人口20人弱という瀬戸内海、塩飽(しわく)諸島の小さな島です。港近くに休憩所が一つありますが、コンビニも自動販売機もありません。
下船後、案内看板を目印に20分ほど坂道を歩くと幹回り12m、高さ23mの大楠が現れます。県の天然記念物でもあるこの巨樹は、樹齢1200年以上といわれ、島のシンボルとなっています。四方に腕を広げたような樹形が圧倒的な生命力を感じさせます。
大楠から西へ少し登り、手づくりの展望台「楠の倉展望台」へ。小屋で休憩しつつ、穏やかな瀬戸内の景色を満喫しましょう。健脚なら島の頂上「横尾(よこぼ)の辻」まで足を延ばせば、360度のパノラマで瀬戸内海の絶景を見渡せます。散策途中にきれいな花畑、島のマスコットであるヤギ、猫に出会えることも。
島での移動は徒歩のみです。動きやすい服と靴、虫除けスプレーや飲食物の持参をおすすめします。