2020年03月27日
四国電力株式会社

2020年03月 社長定例記者会見の概要

 

 令和2年3月27日、長井社長が「新型コロナウイルス感染拡大を受けた当社の対応」および「伊方発電所で連続発生したトラブルの原因と対策の報告」について説明いたしました。

 ご説明に先立ち、このたびの新型コロナウイルス感染症による影響を受けられた皆さまに対しまして、心よりお見舞い申し上げます。

【新型コロナウイルスの感染拡大を受けた対応】
(詳しくは「新型コロナウイルス感染拡大を受けた対応について」をご覧ください。)
 当社では、これまでのところ、事業運営に影響が及ぶような状況には至っておりませんが、四国内でも複数の感染者が発生していることを受け、3月2日に、「新型コロナ感染症対策事務局」を設置し、万が一四国内で感染が大流行した場合でも、電力の安定供給を確保できる体制について確認するとともに、従業員の感染予防対策を徹底しているところであります。
 
 電力の供給にあたっては、発電所や電力輸送設備を24時間体制で運用する必要があります。
 当社では、主に原子力・火力発電所のほか、電力の需給運用・設備の操作指令を担う中央給電指令所や各エリアの系統制御所、また、四国全域の当社通信設備の監視を行う通信ネットワークセンター等において、当直班を編成し、業務を行っております。
 こうした業務は日夜欠かすことができませんので、当直員全員がマスク着用等の基本的な予防措置をとることはもとより、当直員以外の従業員の中央制御室や給電指令室への立ち入りを原則として禁止しているほか、同時に複数の班で感染者が発生する事態とならないよう、当直班同士の接触を禁止するなど、細心の注意を払うこととしております。
 
 また、万が一当直員に感染が確認された場合には、
・感染者と同一班の当直員を出勤停止とし、当直班の数を減らして運用するとともに、場合によっては班の人数を削減して対応するほか、
・中央給電指令所および系統制御所では、同施設内にある訓練室をバックアップ設備として活用
することとしております。
 また、これらの対応をより確かなものとするため、予め当直長や当直員の代行可能者をリストアップし、必要に応じて教育訓練も実施してまいります。
 
 その他の取り組み事例といたしましては、在宅勤務の拡大に向けた環境整備を行い、3月より本格的に運用を開始したほか、小学校等の臨時休校に伴う育児のための特別休暇制度を設けました。
 また、採用活動や入社式、その後の新入社員研修については、例年と運用を変更して実施するなど、感染予防対策を徹底しております。

 当社といたしましては、感染拡大時においても、電力供給のために必要な業務の継続が求められることから、引き続き、事業継続計画、さらには状況に応じた適時適切な対応により、電力の安定供給に万全を期してまいります。


【伊方発電所で連続発生したトラブルの原因と対策の報告について】
 皆さまご存じのとおり、今月17日には、1月に連続発生したトラブルの原因と再発防止策を、愛媛県・伊方町、原子力規制委員会等にご報告いたしました。
 改善策については、スピード感をもって実施してまいります。
 
 また、発電所の安全を高めるためには、基本ルールの徹底という原点を大切にすることはもとより、
・これまでどおりに業務を実施していれば大丈夫だろうと思考停止に陥ることなく、プラントに対する思いや心配りでどうすれば「より良く」できるのかを追求すること
・また、自分自身あるいは組織の「物差し」が社会の皆さまの感覚とかけ離れていないかを常に意識すること
を発電所で働く一人ひとりが共有し、安全意識を向上させることが重要であると考えております。

 当社といたしましては、こうした意識の向上とともに、今後の報告書に関する公開会合等での様々なご意見を真摯に受け止め、再発防止策の充実を図りながら、伊方発電所の安全性をより一層高めてまいる所存であります。

 


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