平成14年 7月 10日
四国電力株式会社


伊方発電所における通報連絡事象(平成14年6月分)について


 

 平成14年6月に、当社から愛媛県・伊方町に通報連絡した事象は以下の4件です。
 本事象は、法律・通達に基づく報告事象に該当するものではなく、また、プラントの運転や環境への放射能の影響もありませんでした。

事  象 発生月日 発表月日
1.伊方3号機   作業訓練中における待機作業員の転倒・負傷について
6月 4日 6月 4日
2.伊方3号機   定検作業中における作業員の体調不良について
6月 8日 6月 8日
3.伊方2号機   格納容器排気筒ガスモニタの不具合について
6月20日 6月21日
4.伊方1号機   海水電解液注入配管からの漏えいについて
6月28日


(別紙)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成14年6月分)

以 上


別紙

伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成14年6月分)

1.伊方3号機 作業訓練中における待機作業員の転倒・負傷について

 6月4日14時30分頃、伊方発電所敷地内の仮設建物内において、原子炉キャビティ樹脂コーティング作業の訓練を実施中、待機していた作業員1名が転倒し、負傷した。
 このため、直ちに当該作業員を八幡浜市内の病院に搬送し、治療を受けた。

原子炉キャビティ樹脂コーティング
 原子炉容器上部のプールを原子炉キャビティといい、燃料取出や燃料装荷時は原子炉キャビティに水を張り、使用済燃料ピットとの間で水中の燃料移送を行っている。
 3号機使用済燃料ピットの塩化物応力腐食割れに鑑み、予防保全対策として、同様にステンレスを内張りしている原子炉キャビティについて、樹脂等を溶接部表面に塗布してシール機能を強化する工事を行っている。


2.伊方3号機 定検作業中における作業員の体調不良について

 6月8日10時15分頃、定期検査中の伊方第3号機において、タービン動主給水ポンプ点検工事の一環として、同ポンプに付属している油タンク内部の清掃作業を行っていた作業員1名の気分が悪くなったため、当該作業員を八幡浜市内の病院に搬送した。

タービン動主給水ポンプ
 蒸気発生器に給水するためのポンプで、蒸気タービンによりポンプを駆動している。


3.伊方2号機 格納容器排気筒ガスモニタの不具合について

 6月20日5時35分頃、通常運転中の伊方2号機において、中央制御室に格納容器排気筒ガスモニタ(予備用)の故障を示す信号が発信し、当該モニタが停止した。
 その後の調査中、当該モニタと同じ箇所を測定している通常監視用のガスモニタについても同様に停止した。
 点検の結果、両モニタの測定用空気配管の入口に設置しているフィルタに詰まりが生じ、測定用空気が流れにくくなったため、モニタが停止したことが確認された。そのため、当該フィルタの取替を行い、6月20日7時10分頃、両モニタとも復旧した。
 2号機の格納容器排気筒は、通常運転中は空気の流れがなく、塵埃等が滞留しやすい状況にあることから、当面の対策として、当該フィルタの交換頻度を月1回から月2回に変更することとした。


4.伊方1号機 海水電解液注入配管からの漏えいについて

 6月28日11時50分頃、通常運転中の伊方1号機において、海水管に電解液を注入する配管からわずかな漏えい(1滴/40秒程度)があることを保修員が確認した。
 調査の結果、フランジ近傍からの漏えいが確認されたため、当該配管を取り替えた。



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