当社は、地球温暖化問題について、2010年度における、お客さまの使用電力量1kWhあたりのCO
2排出量を0.34kg程度に削減する目標を掲げ、原子力発電所の安全・安定運転の継続、発電・輸送効率の向上、坂出発電所へのLNG導入など、さまざまな対策に取り組んでいるところであります。
さらに、こうした設備面での取り組みを補完するものとして、先進国が温室効果ガス排出削減目標を達成するための柔軟性措置、いわゆる京都メカニズムを活用することとしており、これまでも、世界銀行炭素基金や日本温暖化ガス削減基金へ出資してまいりました。
こうした一環として、当社は、本日、JMD温暖化ガス削減株式会社との間で、京都メカニズムを活用した、中国でのクリーン開発メカニズムのプロジェクトから、CO
2クレジットを購入する売買契約を締結いたしました。
2008年から2012年までの5年間で、50万トンを購入いたします。
このプロジェクトは、中国の

にある

の代替フロン生産工場において、副次的に発生する温室効果ガスの一種であるHFC23を回収・分解するものです。
HFC23は、温室効果がCO
2の11,700倍ととても高いため、これを回収・分解することによって温室効果ガスを効果的に削減することが可能です。このため、このプロジェクトは、投資国である日本および、ホスト国である中国の政府承認を経て、本年3月に国連のCDM理事会において登録されています。
当社といたしましては、今後とも、CO
2削減目標の達成に向け、設備面での対策や京都メカニズムの活用、さらには、効率的な電気使用のご提案など、多面的な取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。