平成20年1月31日
四国電力株式会社

平成20年1月  社長定例記者会見の概要

  平成20年1月31日、常盤社長から「風力発電の系統連系可能量の拡大」について説明しました。

【風力発電の系統連系可能量の拡大について】
(詳しくは「風力発電の系統連系可能量の見直しと募集の実施について」をご覧ください。)
  当社では、地球温暖化対策の一環として、新エネルギーの利用促進を図るため、風力発電設備や太陽光発電設備などから電力を購入するなど、様々な取り組みを進めております。
  このうち、風力発電は、発電時にCO2を排出しないというメリットがある一方で、発電電力が自然条件により左右され、出力変動のコントロールができないことから、風力発電が電力系統に多数連系されれば、周波数などの電力の品質に影響を及ぼすことが懸念されます。
  このような制約を踏まえて、当社は、平成17年2月に、当面の間、当社のネットワークに連系する風力発電の量を20万キロワットに設定した上で、募集を行い、風力発電設備からの電力を購入することといたしました。
  あわせて、風力発電の連系に伴い蓄積される発電実績等のデータをもとに、より精度の高い技術的検証を行った上で、改めて連系可能量を算定し、公表することとしておりました。
  その後、当社系統への連系にともない、蓄積された発電実績等のデータをもとに技術的検証を行った結果、連系可能量を、現状の20万キロワットから5万キロワットの拡大を行うことといたしました。ただし、この5万キロワットの拡大部分については、深夜などの軽負荷時において、風力発電を一時的に中止していただくことを条件といたします。
  今回の連系可能量拡大に伴いまして、風力発電の追加募集を実施することとし、募集に関する説明会を本年3月下旬を目途に開催したいと考えております。
  なお、説明会開催の詳細な内容につきましては、後日改めてお知らせいたします。
  ここで、風力発電の運転を一時的に中止していただくということについて、少し補足させていただきます。
  当社では、周波数などの電力の品質を維持するため、風力発電の出力変動に対して、火力発電所や水力発電所などの出力を上げ下げし、調整しております。
  深夜など電力需要が少ない時間帯には、火力発電所や水力発電所などの出力を抑制して運転しているため、風力発電の出力が増加することに対する調整能力(下げ方向の出力調整余力)が少なくなっております。このような状況のもとで、現状以上に風力発電を連系すると需給バランスの維持が難しくなります。
  このため、深夜などの時間帯には、風力発電の運転を一時的に中止していただく必要が出てまいります。
  当社といたしましては、今後とも、新エネルギーの利用促進を図る観点から、風力発電の実績調査を継続し、当社ネットワークへの連系可能量のさらなる拡大に向けて、前向きに検討していきたいと考えております。

  本日、私からは以上であります。

以  上


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