伊方発電所2号機(加圧水型軽水炉、定格電気出力56万6千キロワット)は、8月27日から第22回定期検査を実施しておりますが、本日2時01分、送電を開始しましたのでお知らせいたします。
今後、徐々に出力を上げながら各種試験を行い、11月16日頃には定格熱出力に到達した後、12月14日に経済産業省の総合負荷性能検査を受けて、定期検査を終了する予定です。
以上
(参考)
1.伊方発電所2号機第22回定期検査実績
定検開始:平成22年8月27日
臨界 :平成22年11月12日
送電開始:平成22年11月14日(停止日数80日)
2.送電開始後の主な検査
主な検査名 |
検査概要 |
炉物理検査 |
原子炉内の核分裂の状況および主要な運転データなどを測定し、原子炉が所定の性能を有していることを確認する。 |
総合負荷性能検査 |
定格熱出力で運転を行い、プラントが安定して運転できることを総合的に確認する。 |
3.定期検査中に実施した主要な工事
(1)格納容器再循環サンプスクリーン取替工事
上記スクリーンは、事故時における非常用炉心冷却系統の水源となる格納容器再循環サンプへの異物混入を防止するために設置しているフィルタです。
今回の定期検査において、同スクリーンの性能向上(面積の拡大)のため、既設のスクリーンを撤去のうえ、形式を変更した新たなスクリーンを設置しました。
(2)耐震性向上工事
耐震安全性に関する信頼性を更に向上させる観点から、原子炉補機冷却水設備配管等の支持構造物の補強を行いました。
(3)1次系配管取替工事
配管の信頼性向上を図る観点から、1次冷却材系統の一部配管を取り替えました。
(4)原子炉格納容器配管貫通部取替工事
配管の信頼性向上を図る観点から、蒸気発生器ブローダウン系統の一部配管を取り替えると共に、当該系統の原子炉格納容器配管貫通部についても配管と一括して取り替えました。
(5)湿分分離加熱器取替工事
平成17年度に取り替えて以降、内部品の溶接部等において割れが発生したことから、長期的な健全性に万全を期すため、湿分分離加熱器を全台取り替えました。
添付資料-1 伊方発電所2号機 格納容器再循環サンプスクリーン取替工事
添付資料-3 伊方発電所2号機 1次系配管取替工事および原子炉格納容器配管貫通部取替工事概要図
添付資料-1
伊方発電所2号機 格納容器再循環サンプスクリーン取替工事
既設の格納容器再循環サンプスクリーンを撤去のうえ、形式を変更し、性能の向上(面積の拡大)を図った新たな格納容器再循環サンプスクリーンを設置する。
(印刷用) 伊方発電所2号機 格納容器再循環サンプスクリーン取替工事 (PDF-29KB)
耐震性向上工事の概要
【工事概要(例):配管支持構造物】
伊方発電所2号機 1次系配管取替工事および原子炉格納容器配管貫通部取替工事概要図
(印刷用)
伊方発電所2号機 1次系配管取替工事および原子炉格納容器配管貫通部取替工事概要図 (PDF-26KB)
伊方発電所2号機 湿分分離加熱器概要図
(印刷用)
伊方発電所2号機 湿分分離加熱器概要図 (PDF-63KB)