平成24年05月10日
四国電力株式会社

伊方発電所における通報連絡事象(平成24年4月分)および
通報連絡事象に係る報告書の提出について

  •   平成24年4月に、当社から愛媛県および伊方町に通報連絡した事象は以下の2件です。これらの事象は、法律に基づく報告事象に該当するものではなく、また、環境への放射能の影響もありませんでした。
事    象 発生月日 発表月日 県の公表区分

1.伊方発電所1号機  タービン建家消火配管からの漏えいについて

4月21日 -

2.伊方発電所2号機  脱気器建家火災感知器の不具合について

4月21日 -
  •   過去に発生した以下の通報連絡事象について、その後の調査結果を踏まえた原因と対策をとりまとめ、愛媛県および伊方町に報告書を提出いたしました。
事    象 発生月日 発表月日 県の公表区分

伊方発電所2号機  補助建家排気筒ガスモニタの一時的な監視停止について

1月27日 1月28日
県の公表区分 A:即公表
  B:48時間以内に公表
  C:翌月10日に公表

(別紙1)伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成24年4月分)

(別紙2)伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要

以上

別紙1

伊方発電所における通報連絡事象の概要(平成24年4月分)

1.伊方発電所1号機  タービン建家消火配管からの漏えいについて

  4月21日4時22分、定期検査中の伊方発電所1号機において、タービン建家3階通路部天井からの水漏れを運転員が発見しました。
  調査の結果、水漏れは消火配管にできた微小な穴からの漏えいであることを確認しました。
  このため、漏えい箇所の応急補修を行って復旧し、同日15時20分、漏えいが停止したことを確認しました。なお、漏えい量は、約10リットルと推定しました。
  その後、当該配管の取り替えを実施し、漏えいの無いことを確認したことから、4月26日18時00分に通常状態に復旧しました。
  今後、引き続き、詳細を調査します。

伊方発電所1号機 消火水系統概略図

PDFマーク(印刷用)伊方発電所1号機  消火水系統概略図  (PDF-45KB)

2.伊方発電所2号機  脱気器建家火災感知器の不具合について

  4月21日21時56分、定期検査中の伊方発電所2号機の中央制御室において、火災感知器の応答がないことを示す信号が発信しました。状況を確認したところ、応答がない感知器は脱気器建家(管理区域外)に設置されている13箇所の火災感知器と6箇所の消火栓ボックス内の発信機が無応答になっていました。
  調査の結果、上記の消火栓ボックスの1つに水が浸入し、ボックス内の発信機回路の絶縁抵抗が低下したため、火災感知器の応答がなくなったものと推定したことから、絶縁抵抗が低下した1台の発信機を新品に取り替え、正常に動作することを確認し、4月22日11時27分、通常状態に復旧しました。
  なお、復旧までの間は、監視人の配置により火災感知器での監視が不能となったエリアに火災等の異常がないことを確認しています。
  今後、引き続き、詳細を調査します。

伊方発電所2号機 火災感知器信号概略図

PDFマーク(印刷用)伊方発電所2号機  火災感知器信号概略図  (PDF-41KB)


別紙2

伊方発電所における通報連絡事象の報告書概要

伊方発電所2号機  補助建家排気筒ガスモニタの一時的な監視停止について

○事象

  1月27日17時53分頃、定期検査中の伊方発電所2号機において、所内低圧母線の停電により、補助建家排気筒ガスモニタ(R-14)による監視が、一時的に停止しました。(R-14とR-28の2台設置しており、R-28は点検中)
  その後、電源を早急に復旧し、当該モニタによる監視を再開しました。
  調査の結果、監視停止期間は約6分間であり、その間に放射性ガスの放出は無く、当該モニタの停止前後の指示値に変化が無いことなどから、環境への影響はありませんでした。
  停電により停止した機器については順次再起動を行い、1月28日1時30分、全てが正常に復旧していることを確認しました。

○原因

  調査の結果、原因を以下のとおり推定いたしました。

1

  定期検査の点検作業として、しゃ断器の開閉試験を行ったところ、予定外の警報が発信した。

2

  このため、警報を復帰させるため、事務所の保修員が予定外の警報復帰操作手順を検討し、現地保修員へ電話で作業指示をしたが、口頭指示であったため聞き間違え、正確な作業手順が伝わらなかった。

3

  現地保修員は、誤った作業手順を図面を用いて、系統管理員および当直長に説明し、作業許可を得た。
  なお、系統管理員および当直長が、作業手順を許可した理由は、当時、当該しゃ断器の開閉試験を実施した直後であったため、この試験のためにとられているインターロックの対策は継続して実施されていると思いこんだためである。

4

  現地保修員と系統管理員は、誤った操作手順により、警報復帰操作を実施したため、所内低圧母線4-2Cに給電していた連絡しゃ断器がインターロックにより開放され、当該母線が停電し、補助建家排気筒ガスモニタが停止した。

○対策

  • 予定外の操作手順を含む作業を実施する場合も、作業手順書等に操作内容を記載し、系統管理課長または当直長の了解を得ることをマニュアルに明記しました。
  • 上記内容について記載した教育資料を作成し、所員に周知しました。

伊方発電所2号機 補助建家排気筒ガスモニタ系統概略図、所内電源系統概略図

PDFマーク(印刷用)伊方発電所2号機  補助建家排気筒ガスモニタ系統概略図、所内電源系統概略図  (PDF-49KB)

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