平成23年11月30日
四国電力株式会社

平成23年11月 社長定例記者会見の概要

平成23年11月30日、千葉社長から「阿南発電所2号機の工事の進捗状況」「でんき予報の再開」「伊方発電所新事務所の運用開始」について説明しました。

 【阿南発電所2号機の工事の進捗状況】
 (詳しくは「阿南発電所2号機の運転再開に向けた工事の進捗状況について」をご覧ください。)

 既にご案内のとおり、当社では、厳しい需給が想定される今冬の供給対策の一つとして、長期計画停止中の阿南2号機を戦列復帰させることとし、9月初旬から工事に着手しておりました。これまでに、設備全般にわたる入念な点検と不具合個所の修繕工事等を行うとともに、要員の確保や訓練といった諸対策を順次進めており、主要な工程はほぼ終えつつあります。
 今後、順調に進めば、12月5日にボイラーへの点火を行い、その後数日の試運転を経て9日にも運転再開できる見通しとなっております。

 今回の運転再開にあたっては、約3ヶ月という限られた期間内に工期を終える必要があったことから、関連工事の対象を極力絞り込むとともに、工期短縮対策を講じました。
 また、要員面では、現在の阿南発電所の所員だけでは対応しきれないため、プラントの特性を熟知し、かつ阿南2号機の現場経験を持つ者を中心に、他の発電所や関係会社からも幅広く人選を進め、運転・保守業務に必要な26名の要員を何とか確保いたしました。

 さて、いよいよこれから冬場の需要期を迎えてまいります。先月の会見でもお話ししたように、今冬の電力需給については、伊方発電所停止の影響如何では綱渡りの厳しい状況が続くことも考えておかなければなりません。
 当社といたしましては、阿南2号機の運転再開をはじめとする今冬の追加供給対策に万全を期すとともに、設備の運用・保全に細心の注意を払い、電力の安定供給確保に全力を尽くしてまいる所存であります。


【でんき予報の再開】
 (詳しくは「今冬における「でんき予報」の開始について」をご覧ください。)

 当社では、今冬におけるお客さまの節電の取り組みにお役立ていただくため、今夏に続き「でんき予報」をホームページに掲載することといたしました。掲載期間については、お客さまにお願いする節電期間に合わせ、12月15日から来年2月末までを予定しております。
 掲載内容については、基本的にはこの夏掲載したものをベースとしておりますが、今冬はより厳しい需給見通しであることを踏まえ、一部内容を追加しております。
 まず、電気の使用率に応じた需給状況(イラスト付き)について、今夏は3段階での表示としておりましたが、この冬は「非常に厳しい需給状況」を加えた4段階での表示に変更いたします。
 また、この冬からは、当日ならびに前日の1時間ごとの電気使用状況のグラフ(ロードカーブ)を新たに掲載することとしております。冬場の電力需要は、昼間の数時間に需要が集中する夏場とは異なり、朝方や夕方に2つの山があり、しかもピーク時間帯が長く続くという特徴があります。
 
 お客さまにはこうした状況も参考にしていただきながら、夏場以上の節電について、是非ともご協力を賜りたいと思っております。


【伊方発電所新事務所の運用開始について】
 (詳しくは「伊方発電所新事務所の運用開始について」をご覧ください。)

 当社では、伊方発電所構内に、重要な機能を集約した耐震性の高い新事務所を建設することとし、平成22年4月から工事を進めておりましたが、このほど工事が完了し、12月中旬を目途に新事務所の運用を開始することとなりました。
 これは、平成19年7月に発生した新潟県中越沖地震による東京電力柏崎刈羽原子力発電所の被災状況を踏まえ、耐震性向上対策の一環として実施したものです。
 新事務所の特徴としては、大地震直後においても初動対応や執務機能を維持できる免震構造を採用しているほか、2階に放射線遮へい設計を採用した緊急時対策所を設置し、原子力災害時における対応活動の拠点としております。
 さらに、災害時におけるライフラインを確保するため、災害対策活動に必要な電力や給排水の機能が維持できる設備を設置するなど、防災機能を一段と高めております。

 よく報道されておりますように、このたびの福島の事故においても、免震重要棟と呼ばれる事務所が現場での司令塔として非常に重要な役割を果たしております。伊方発電所におきましても、高い機能を備えた新事務所の完成により、万が一の緊急事態への対応体制をさらに強化できたと考えております。

 最後に、伊方発電所に関しましては、皆さまもご承知のとおり、去る11月14日に、3号機のストレステスト(一次評価)報告書を原子力安全・保安院に提出し、現在審査を受けております。運転再開に向けては、さらに原子力安全委員会や国際原子力機関(IAEA)の確認など一連の手続きに加え、政府の判断や地元の同意をいただくことが必要であり、依然として時期を見通すことは困難な状況にあります。
 いずれにしても、当社といたしましては、これらの審査に適切に対応するとともに、ストレステストの内容や伊方発電所における安全対策の実施状況等について、地域の皆さま方のご理解を得られるよう丁寧にご説明し、一日も早い運転再開に向け、全力で取り組んでまいります。

以上





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