~蒸気式から電気式温水供給への変更により大幅な省エネ・省CO2を実現~
オレンジベイフーズ株式会社は、ビーフパティの製造会社として、2009年に愛媛県八幡浜市に設立されました。同社が製造するビーフパティは、塩コショウなどの添加物を一切使用しないビーフ100%であり、主要取引先には大手ハンバーガーレストランチェーン、会員制倉庫型卸売小売店、一般消費者向けスーパー、ならびに大型レジャー施設内ハンバーガーショップなどがあり、安全で安心な商品を作るために品質管理と工程管理を徹底されております。
同社では、1日の生産後の機器洗浄に55~57℃の温水を毎日大量に使用しておりますが、温水は隣接の企業から蒸気を購入し利用しておりました。しかしながら、蒸気供給元の設備の老朽化、温水供給を行う熱源設備が自社設備でないことから温水利用の煩雑さに加え、自社として環境負荷低減にもつながることから、この度、安定的な温水利用が実現できることが、空気・水両熱源エコキュート(2台)の導入の決め手でした。また、エコキュートに加え、工場空調用冷凍機のブラインポンプのインバーター化も行い、大幅な省エネ・省CO2を実現されました。この度の設備導入では、投資回収年の短縮を図るため、「先進対策の効率的実施によるCO2排出量大幅削減事業設備補助事業(略称ASSET)」を活用されております。
※電気のCO2排出係数:0.516kg-CO2/kWh
蒸気のCO2排出係数:0.060kg-CO2/MJ
蒸気供給元の設備老朽化が重なったことを契機に、四国電力から提案を受けていたエコキュート導入を決定しました。本件はCSRの重要性から、環境負荷削減、生産性向上、さらには食品提供企業としての企業競争力向上に繋がる取り組みを推進している自社にマッチするものでした。
今回の設備導入にて環境負荷軽減はもとより、以前の設備で抱えていた湯圧の変動による設備エラーや蒸気供給元への各種手続きが解消される等、生産性向上にも繋がっており、大きな効果が出ていると実感しています。
今後も食品提供企業として社会の要求に応えれるよう、再生可能エネルギー設備の導入や、働き手不足に対応する作業工程を対象とした口ボット化、さらには水使用量の削減など、新しいことに果敢に取り組んで参ります。