~工場の蒸気レス化に向けて小型電気温水器の分散配置により省エネ・省CO2を実現~
大塚製薬株式会社徳島板野工場さまは、グローバルに通用する高品質の医療用医薬品と、ソイジョイ(SOYJOY)などのニュートラシューティカルズ関連事業製品(人の健康維持増進に貢献する製品)の製造を行っています。
また、1999年の操業開始以来、「自然との共生」をコンセプトに、"人と環境にやさしい工場、地域に開かれた工場"を目指して環境の保全と向上に取り組んでいます。
同工場では、脱炭素化へ向けた対策として、工場の蒸気レス化に取り組んでいます。その一環として、蒸気を熱源とする技術・品管棟の給湯系統に着目しました。現状把握のため、給湯負荷を測定したところ、大部分が配管からの放熱ロスであることが判明しました。そこで改善策を検討した結果、配管からの放熱ロスも削減できる小型電気温水器の分散配置に変更することを決定しました。
小型電気温水器を分散配置することで、配管からの放熱ロスを無くすことができ、一次エネルギー使用量およびCO2排出量を大幅に削減できました。
※1 エネルギーの使用の合理化に関する法律
※2 地球温暖化対策の推進に関する法律
四国電力㈱ 2021年度調整後排出係数
脱炭素化に向けた取り組みとして、蒸気を熱源とする給湯設備に注目し調査したところ、配管からの放熱ロスが非常に大きいことが判明しました。早速、改善策を検討していたところ、四国電力㈱様より小型電気温水器の分散配置について提案を受けました。提案は省エネや省CO2が図れるだけでなく、給湯トラブルのリスク軽減にも繋がる内容であったことから採用を決めました。小型電気温水器の導入に際しては、事前に給湯先の負荷を調査することで適正な容量の機器を選定しており、湯切れのトラブルは起きておりません。
この他にも、気化式加湿空調や蒸気式器具乾燥機の改造による電化を導入しており、今年中には電気ボイラを導入することで、技術・品管棟の蒸気レス化を完了する予定です。
また、当工場では蒸気レス化の他に太陽光発電設備の導入による再生可能エネルギーの活用にも積極的に取り組んでおり、引き続き、カーボンニュートラルの実現に向けた環境にやさしい工場を目指して参ります。