発電所で発電した電気をお客さまの近くまで円滑に輸送するために不可欠な「送電線」。
様々な所に建ち、厳しい気象に耐えながらも送電線を支持し繋いでいる「鉄塔」。
これらの設備は、日々の保守・点検や工事などのメンテナンスによって、その健全性が保たれています。
今回は、四国で一番高い鉄塔(149m)と最長の径間(1,274m)を有する「壬生川線(愛媛県西条市)」の送電線張替工事をご紹介します!!
発電所で発電した電気をお客さまの近くまで円滑に輸送するために不可欠な「送電線」。
様々な所に建ち、厳しい気象に耐えながらも送電線を支持し繋いでいる「鉄塔」。
これらの設備は、日々の保守・点検や工事などのメンテナンスによって、その健全性が保たれています。
今回は、四国で一番高い鉄塔(149m)と最長の径間(1,274m)を有する「壬生川線(愛媛県西条市)」の送電線張替工事をご紹介します!!
⼯事前には多岐にわたる調査や検討を⾏います。大規模な本工事は、調査開始から工事竣工まで約5年をかけて実施しました。今回は、このうち工事着手からの工程について説明します。
運搬路・作業用地の造成、延線車等の資機材の設置を行います。
作業を行うため、該当箇所の電気(送電)を停止します。
電線の振動を抑止する「ダンパー」などの付属品を取り外します。
電線と鉄塔を電気的に絶縁している部品「がいし装置」を解体します。
エンジン場側の既設電線にワイヤーをつけてドラム場へ引き抜くことで既設電線を撤去し、ワイヤーに引替えます。
張替工事は、送電線の立地や老朽具合に合わせて、建設から約40~100年の間で必要となります。壬生川線は1972年(昭和47)に建設され、今年で50年が経過しており、張替工事は今回が初めて!そんなめったに見ることができない工事の中から見どころをご紹介します!
張替工事は、送電線の立地や老朽具合に合わせて、建設から約40~100年の間で必要となります。壬生川線は1972年(昭和47)に建設され、今年で50年が経過しており、張替工事は今回が初めて!そんなめったに見ることができない工事の中から見どころをご紹介します!
ドラム場側のワイヤーに新しい電線をつけてエンジン場へ引き抜くことで、ワイヤーから新しい電線へ張替えます。作業員はきめ細かく連絡をとりながら、電線のたるみや各鉄塔の状況を把握できる知識と経験が必要となります。
がいし装置を地上から吊り上げて鉄塔に取り付けます。今回の装置は約500㎏もあるため、吊り上げ方で塔上の作業性が大きく左右されます。塔上・地上両方の作業員に技能が求められます。
電線をがいし装置に取り付け、設計どおりのたるみになるよう、鉄塔上で電線の位置調整をミリ単位で行います。緻密な作業を求められる、工事の花形となる作業です。
ダンパーなどの付属品を取り付ける作業です。足場がないため、線乗りでの作業となります。付属品といえども大きく、重い物品を正確・適切に電線上で取り付ける必要があるため、卓越したバランス感覚が求められます。
設計通り施工ができているか検査したのち、運開(送電開始)となります。
今回の張替工事は、通常の送電線の張替⼯事と⽐べるとかなり⼤がかり!その規模の違いを、使⽤する器具の⼤きさで体感してみましょう!
ライト&ライフ2021年6⽉号に出演。インタビューで回答いただいた思い出の鉄塔は今回⼯事を⾏った「壬⽣川線」でした。そんな思い出の鉄塔の⼯事を担当した池本さんに、直撃インタビュー!!
URL | https://www.yonden.co.jp/cnt_landl/2106/promenade.html |
---|
当社においても知見のあまりない作業であったため、作業ステップに応じた工事手順、資機材の選定・安全対策について施工業者とともに綿密に打合せを行い、工程、工法を調整していく作業が大変でした。
当時は鉄塔に昇るだけで達成感を感じていた自分が、こんなに大規模な送電線の張替工事に関わるとは夢にも思いませんでした。不安も大きかったですが、今は無事にやり遂げた達成感と将来的な電力の安定供給に大きく貢献できたことを誇りに感じています。
今後、西条市で壬生川線を見るたび、自分が工事を担当した送電線であると喜びを実感できると思います。