平成22年07月27日
四国電力株式会社

平成22年7月 社長定例記者会見の概要

平成22年7月27日、千葉社長から「平成22年度第1四半期 連結決算の概要」、「電化促進の取り組み状況」について説明しました。


【平成22年度第1四半期 連結決算の概要】

(詳しくは「平成22年度第1四半期 連結決算の概要」をご覧ください。)
 

(電力需要)
 
第1四半期の電力需要については、家庭用などの電灯需要は、春先の気温が前年に比べ低めに推移し、暖房需要が増加したことなどから、7.4%増となりました。産業用の大口電力は、リーマンショック以降、大幅に落ち込んでいた生産活動が緩やかに持ち直していることを反映し、11.2%増となり、電灯電力計では、前年同期に比べ6.1%増の 67億37百万kWhとなりました。
 また、電力他社への融通等は200.5%増の10億85百万kWhとなり、この結果、総販売電力量は、前年同期に比べ16.5%増の78億22百万kWhとなりました。

(電力供給)
 
電力供給については、記録的な渇水(過去1位)となった前期と異なり、当期は豊水となったことから、水力が、前年同期に比べ174.2%増と大幅な増加となりました。また、原子力についても、当期は定期検査に伴う停止が少なく高稼働となったことから、前年同期に比べ、89.9%増となり、これらの結果、火力は、31.8%減となっております。

(収支)
 
売上高は、電灯電力需要、融通送電とも増加したことから、前年同期に比べ5.8%増、72億円増収の1,318億円となりました。
 一方、営業費用は、原子力の高稼働や豊水に伴う火力発受電量の減少により、需給関連費(燃料費+購入電力料)が減少したことに加え、年金資産の運用好転により人件費も減少しましたが、坂出発電所LNGプロジェクトの減価償却費等が増加したため、前年同期に比べ1.2%増、14億円増加の1,216億円となりました。

 以上の結果、営業利益は前年同期に比べ130.3%増、58億円増益の102億円となり、支払利息など営業外損益を差引き後の経常利益は、210.0%増、58億円増益の85億円となりました。

 なお、「資産除去債務に関する会計基準」の適用に伴い、原子力発電施設解体費の過年度発電分88億円を特別損失として計上したことから、四半期純損益は、前年同期に比べ29億円減益の16億円の損失となりました。

 
【電化促進の取り組み状況】

(詳しくは「電化促進の取り組み状況について」をご覧ください。)
 

 「低炭素社会の実現」に向けた動きが加速するなか、省エネ・省CO2の切り札として、電化によるエネルギーの効率的利用が一段と注目を集めております。
 こうした状況のもと、当社グループにおきましても、四国地域の低炭素化に貢献するとともに、新たな需要創造を図っていく観点から、様々な分野における電化促進に積極的に取り組んでおります。

(家庭分野における電化)
 
家庭分野における電化、いわゆる電化住宅についてです。
 電化住宅については、年間3万口程度のペースで増加しており、この6月末には累計の契約口数が20万1,700口と、初めて20万口の大台を突破しました。
 この電化住宅の普及について、新築と既築別の内訳を見ますと、既築住宅の電化リフォームが年々増加しており、平成20年度以降は電化採用口数の約3分の2が既築住宅の電化リフォームによるものとなっております。
 「新築住宅における電化住宅の採用比率」では、新築住宅のうち、戸建て住宅については、約8割のお客さまに電化をご採用いただいており、今や電化住宅は「戸建てのスタンダード」として定着しつつあります。また、集合住宅での採用も増加傾向にあり、平成21年度では、2割を超える実績となりました。

 「ヒートポンプ」を利用したエコキュートは、従来型の給湯器に比べてCO2排出量を大幅に削減できるなど、環境性や経済性に優れていることから、設置口数が高い伸びを示しており、電化住宅普及の牽引役となっております。

 「電化住宅にされたお客さまへのアンケート調査結果」では、お客さまの98.4%の方にご満足いただいており、電化住宅の「安心」、「快適」、「経済的」なメリットが高く評価されているものと思っております。

(業務用分野における電化)
 
ビルや商業施設などの業務用における電化の取り組みについてです。
 業務用電化の開発容量は、このところ年間約4万kWのペースで普及が進んでおり、累計の開発容量も約25万kWと順調に増加しております。特に、ここ数年は、厨房電化が成果を上げつつあり、飲食店や医療・社会福祉施設、スーパーマーケットなどの幅広い分野でご採用いただいております。

(産業用分野における電化)
 
産業用分野、いわゆる工場における電化についてです。
 工場の熱源には、従来、ボイラー蒸気が多く用いられ、電化の難しい分野でございましたが、近年、大容量の高温型ヒートポンプの開発が進んでおり、加温・加熱、あるいは乾燥といったプロセスでの電化が可能となってきております。
 当社では、産業用分野を新たな電化需要が見込める分野として注目し、技術サポート活動を通じて、積極的な電化提案を進めており、最近では、製造業や製薬業、印刷業などで実績が出てきております。

 産業用分野における電化の取り組みは、これまで手付かずの未開拓分野で、まだまだ緒についたばかりでありますが、エネルギー使用量も多く、電化による低炭素化への効果が大きいことから、当社といたしましても、今後、一段と注力して参りたいと考えております。



【坂出発電所1号機リプレース工事について】
 本日の議題は以上でありますが、最後に、大詰めを迎えている坂出発電所1号機の高効率ガスタービンコンバインドサイクルへのリプレース工事の状況について、お知らせします。お蔭さまで、これまで工事は順調に進捗し、予定通り8月1日に営業運転を開始する運びとなりました。これをもちまして、平成16年度より取り組んでまいりました一連の坂出LNGプロジェクトは、1つの大きな節目を迎えることとなります。
 本件につきましては、当日、事務局より、プレス発表させていただくこととしております。

以上





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