新進気鋭のエース西条発電所


天候等に左右されず安定して多くの電気を生み出す火力発電西条発電所は、高効率な新設備の導入やバイオマス燃料の活用によって、CO2の排出を抑えながら電気を作り出している。


年間のバイオマス使用量

t

【木質バイオマス】
woody biomass
樹木を伐採した際に発生する樹皮やおがくずなどを燃料として再利用したもの。石炭との混焼によりCO2排出量の抑制が可能であるとともに、四国の持続可能な
資源利用に貢献。

【石炭+バイオマスの混焼燃料】

バイオマス

石炭

【石炭】 【石炭サイロ】

ボイラー内の温度

【新1号機ボイラー】
粉状になるまで細かくした石炭を燃焼することで、ボイラー内の温度は約1,300℃に達する。この熱により、600℃/25MPaという高温・高圧の蒸気をつくりだす。ゾウ5,000頭の重さに匹敵する金属製のボイラーは、70mの高さからぶら下げている。これは金属が、引張りに強く・圧縮に弱いこと、高温になると伸びる性質があることを踏まえたもの。

【保護面】
ボイラーの覗き窓から、炉内の燃焼状態を確認する際に使用する防護面。プレートの遮光機能により、ボイラー内のまばゆさを軽減する。

新1号機出力

万kW

【新1号機タービン・発電機】
ボイラーで作った蒸気でタービンを回し、直結された発電機を高速回転させることで電気を作る。
50万kWの出力を出すため
には、手のひらにゾウが
1頭乗る程の超高圧の
蒸気が必要。

監視計器・操作スイッチの数

【中央制御室】
最大出力50万kWの西条新1号機は、1分間で1.5万kWの機敏な出力調整が可能で、このスピードはクラス最高峰。中央制御室からの操作で太陽光発電などの出力変動に対するこまめな出力の上げ下げを行う。

【各種メーター等】

煙突の高さ(新1号機)

m

【新1号機煙突】
高さ180m、点検用のエレベーターを備える。石炭の燃焼により生じた排ガス中の化学物質は環境規制値以下に処理され、煙突から勢いよく放出。最大300m程度まで上昇し、拡散される。

発電所に常時勤務する人員数

【技術担当】
発電所運営にあたっての所内調整や、所外の関係機関との調整・報告を担う。縁の下の力持ちとして、発電所の安定稼働に貢献する。

【タブレット】

スケジュール管理やデータ確認だけでなく、現場の状況を撮影しすぐに共有できるタブレットは、業務を進める上で必要不可欠。