安定稼働の頼れる存在橘湾発電所


政治リスクが低い国からの燃料の輸入が可能で、経済性にも優れた石炭火力発電。
橘湾発電所は、当社最大・70万kWのユニットを持ち、電気を安定的に作り続ける重責を担う。


年間の石炭使用量(2022年度実績)

万t

【石炭】
他の燃料よりも低コストで、海外からの安定調達が可能な燃料。全長275mの巨大な専用船「TACHIBANAⅡ」で、1回あたり約10万トンの燃料を受け入れる。
受け入れした塊状の石炭は、微粉炭機ですりつぶして粉状にし、ボイラーへ供給される。

【石炭サイロ】
直径48m、高さ71m、日本最大級の大きさを誇る石炭サイロ。1基あたり7万トンの石炭を貯蔵できるサイロを4基備える。

蒸気温度

【ボイラー】
ボイラーの燃焼室は、水が流れる金属製の管が集合した壁(水冷壁)に囲まれているが、石炭の燃焼により、室内の温度は1,000℃を超え、金属の許容温度を遥かに超える。厳格に管理された流量・流速の水が、熱による水冷壁の破損を守るとともに、タービンに吹き付ける600℃/24.1MPaの高温・高圧の蒸気を生む。

【水冷壁(部材)】 【ベルトコンベア】

年間の発電量(2022年度実績)

億kWh(約147万世帯分)

【タービン】
当社火力発電所の中で最大となる70万kWの出力を生み出すタービン・発電機。タービン翼の直径は最大で約4mにもなり、これが毎秒60回転という高速で回転する。

【タービン(一部)】

監視計器・操作スイッチの数

【中央制御室】
発電所がトラブルなく、高い設備稼働率を維持できるよう、運転員が24時間365日、4班体制、2交替勤務で運転監視・制御を続ける。1班は4名の少数精鋭で構成される。

【各種メーター等】

煙突の高さ

m

【煙突】
鉄筋コンクリート造の外筒の中を、直径6.6mの巨大な内筒が地上200mの高さまで伸びる。外筒・内筒に分かれた構造は、当社火力発電所の煙突のなかで、ここだけ。

定期検査時の発電所内の人員数

【保守担当】
設備毎の特徴を熟知し、日々の点検での僅かな違和感を故障の未然防止に繋げる。数年に1度の定期点検では、大小様々な設備を隅々まで点検するため、関係企業の皆さんとの連携プレーが欠かせない。