出力自在のバランサー坂出発電所


発電する量を柔軟に調整でき、実は再生可能エネルギーの導入拡大を可能にしている火力発電。
坂出発電所は、天然ガスを主な燃料とする当社最大の火力発電所で、発電量調整の主役を担う。


LNGタンカーの輸送量

万kℓ

Liquefied Natural Gas

LNG

液化天然ガスの略称で、天然ガスをマイナス162℃に冷却・液化した無色・透明・無臭の液体。燃焼時、硫黄酸化物やすすが発生せず、CO2の発生が少ない。

LNGタンカー
2か月に1度、マレーシアから1週間かけてLNGを運ぶタンカー船。1度に運ぶ量は、約13万㎘。この量で、四国の全家庭約1か月分の電気をつくることができる。

ガスタービンの燃焼ガス温度

【新2号機ガスタービン】
2016年8月に燃料をLNGに転換。天然ガスを燃やしてガスタービンと蒸気タービンの両方を動かし発電する高効率な「コンバインドサイクル発電方式」を採用している。ガスタービンには1,500℃近くの燃焼ガスを吹き付ける。

排熱により作られる蒸気の温度

【排熱回収ボイラー】
ガスタービンを回し終えた排ガスの余熱を利用して蒸気を発生させる設備。作られた蒸気は、ガスタービンと直結された蒸気タービンを回すため
に利用される。

監視計器・操作スイッチの数

【中央制御室】
4つのユニット(発電機)で使用燃料が異なるため、燃料となる天然ガス、石油、コークス炉ガスの供給量・配分をこまめに変更し、柔軟な出力調整を行う司令塔。発電方式も2種類(汽力発電、コンバインドサイクル発電)あり、運転員には幅広い知識と技能が求められる。

【各種メーター等】

煙突の高さ

m

【新2号機煙突】
【3・4号機煙突】
新2号機の煙突は高さ88m、3・4号機の排ガスを集約した集合煙突は高さ200m。環境規制に応じて高さが設定されている。なお、集合煙突から立ち上る白い煙は、暖かい排ガスが外気に冷やされて凝縮した細かい水滴。(冬に息が白くなるのと同じ原理。)

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発電所に常時勤務する人員数

DX推進担当
培ってきた技術を守りつつ、取り入れるべき技術は取り入れる。守りと攻めのバランスを大事にしながら、日々、DXを通じた所内業務の効率化・高度化に取り組む。

【赤外線カメラ】

排熱回収ボイラー関連設備を常時監視する赤外線カメラ。熱画像解析技術と組み合わせてアラートを出すことにより、異常の兆候の早期発見・対応に繋げる。