電気の未来
技術開発が進み、
電気の可能性がますます広がっています。
再生可能エネルギーの利用
太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、国内でまかなうことができ、発電するときに二酸化炭素を出しません。季節や天候によって発電量が変わるなどの課題はありますが、大切なエネルギー源として、より多く活用していくためのさまざまな取り組みが進められています。
日本の太陽光発電導入量の移り変わり

出典:原子力・エネルギー図面集
日本の風力発電導入量の移り変わり

出典:原子力・エネルギー図面集
再生可能エネルギーの
利用をさらに広げるには、
エネルギーをためておく蓄電池が重要な役割を
果たすと期待されている。
蓄電池に期待される役割
蓄電池とは、かん電池のように1回限りで使い捨てる電池とはちがい、電気をためてくり返し使うことができる電池のことです。
太陽光や風力といった再生可能エネルギー電源は、発電の量が天候によって変わってしまいますが、これらが使いきれない量の電気をつくったときでも、蓄電池にためておけば、必要なときにむだなく使うことができます。また、自然災害などで停電したときの非常用電源として活用することもできるなど、電気の未来を考えるとき、蓄電池は重要な役割を果たすことが期待されています。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせ例

蓄電池は、まだまだ
コスト面で課題はあるけれど、
その技術は
進歩を続けているぞ。
電気自動車のふきゅう
ガソリンのエネルギーでエンジンを動かすガソリン車に対して、バッテリー(リチウムイオン電池)にじゅう電された電気を使い、モーターを回して走る車を電気自動車といいます。
ガソリン車に比べてエネルギーの利用効率が高く、走行中に二酸化炭素を出さないことから、地球にやさしい自動車として、今後増えていくことが期待されています。
電気自動車のしくみ

出典:原子力・エネルギー図面集
- リチウムイオン電池
- バッテリー。モーターを回す電気をたくわえる。
- インバーター
- バッテリー(リチウムイオン電池)の電気をモーターで使える形に変える部品。モーターの回転もコントロールする。
地球温暖化対策の
かぎになるともいわれているね。
燃料電池とは?
燃料電池とは、水素と酸素を反応させて電気を取り出す装置のことです。タービンや水車を使う発電とはちがい、化学反応によって電気をつくります。
燃料電池の使いみちははば広く、燃料電池車や家庭用燃料電池(電気を取り出すときに発生する熱でお湯もつくる)などでの利用が推進されています。
燃料電池は、利用するときに二酸化炭素を出さないため、地球温暖化を防ぐ点からも注目されています。
燃料電池のしくみ

水素はさまざまな
資源からつくることができる。
化学工場などでも、製品を
つくるなかで発生するのだ。