電気なんでもQ & A
電気にまつわる、身の回りの「なぜ?」に答えます。
コピー機のしくみって?
電流と電圧のちがいはなに?
電気の単位にはどんなものがあるだろう?
電気ていこうってなんだろう?
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コピー機は、どうして文字や絵をコピーできるの?
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文字や絵を複製してくれるコピー機は、冬にびりっとする静電気を利用しています。
コピー機の中には、感光体ドラムというつつが入っています。感光体ドラムは、静電気が起こるようになっています。コピーのボタンをおすと、原こうにレーザーが当たり、白い部分で反射した光が感光体ドラムに当たります。すると、そこは静電気が消えます。一方、原こうの黒い部分は光を反射しないので、感光体ドラムの一部は静電気が残り、そこに黒い粉(トナー)がくっつきます。こうして、原こうの白いところは白く、黒いところは黒くなります。最後に熱と圧力で、粉がとれないようにします。
コピー機のしくみ

カラーコピーもしくみは同じ。
4種類の色の粉(トナー)を
静電気でつけることで色を出している。
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電流と電圧はどうちがうの?
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電流は「電気の流れる量」、電圧は「電気をおし出す力(圧力)」です。
電流と電圧は、水の流れにたとえられます。2つの水そうの高さが同じ場合は水は流れず、高さに差があると水が流れます。電気もこれと同じことがいえます。
- 水の場合
水の高さが同じ場合
ひとつのタンクから水を出す場合
- 電気の場合(イメージ)
同じ電圧では電流は流れない
高さを変えると水が流れる
重ねると水圧は2倍に
一方の電圧を高くすると、低いほうに電流が流れる
高いところと
低いところの差を
「落差」という。
電気の場合もこの落差が
大きいほうが、より大きな
電流が流れるぞ。
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電気の単位はなに?
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電気の流れる量である電流と、電気をおし出す力である電圧をかけ合わせたもの(積)を電力といいます。
電流の単位はアンペア(A)、電圧の単位はボルト(V)、電力の単位はワット(W)です。電球(電灯)が光を出したりする力を表します。
電圧(V)×電流(A)=電力(W)
日本では、家庭用の電圧は一般的には100Vが使われていますが、IH調理器やエコキュートなどたくさんの電気を必要とする機器が増え、最近では200Vも使われるようになっています。

電圧が大きくなると、
電流も大きくなる。
そうすると、電力も大きくなるから、
電球がより明るく光るのだ。
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電気ていこうってなに?
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導線などに電気が流れるとき、必ず電気の流れをさまたげる作用が起こります。この作用を「ていこう」といいます。ていこうの大きさは、オーム(Ω)という単位で表します。

導線が短いと、ていこうが小さいので、電球は明るく光ります。

導線が長いと、ていこうが大きいので、電球は暗くなります。
電気ていこうとは、
電気の流れにくさのことだ。