ヨンデンキッキー電気の子ヨンのくらしと電気、大たんけん!電気の子ヨンのくらしと電気、大たんけん!

電気のはなし

電気の発見

大昔から、科学者たちによってたくさんのじっけんや研究が行われ、
電気の正体が少しずつ分かってきました。
電気の発見のれきをたどってみましょう。

せい電気の発見

 じんるいはじめて気づいた電気は、せい電気でした。古代ギリシャのタレスは、げんぜん600年ごろ、「こはく」をぬのなどでこすると、糸くずのような軽いものを引きつけるようになることを発見しました。

©PIXTA

こはくは、大昔のじゅの化石。

 イギリスの物理学者、ギルバートは、こはくを表すギリシャ語の「エレクトロン」から、ものを引きつけるはたらきをすることを「エレクトリック(電気の)」とびました。えいで電気を表す「エレクトリシティ(electricity)」は、ここからきています。

ウィリアム・ギルバート
(1544〜1603年)

デンキッキー

ギルバートは、
しゃくの研究も行い、
地球が大きなしゃくであることを発見した。

かみなりの正体をつきとめる

 アメリカの科学者、ベンジャミン・フランクリンは、1752年に、かみなりの中でたこをあげるじっけんをしました。すると、電気がたこ糸を通してつたわり、ライデンびん(電気をためるそう)にたまりました。こうして、かみなりの正体が電気であることがわかりました。

フランクリンのじっけん

たこ糸のとちゅうにきんぞくのかぎをつけ、そこからライデンびんに電気がつたわるようにした。

デンキッキー

感電して
命を落とすけんもあるから、
ぜったい
まねをしてはいけないよ!

©PIXTA

ぼう大な電気エネルギーをもつかみなり

©PIXTA

フランクリンは、らいしんを発明した。

カエルのあしのじっけん

 1780年ごろから、イタリアのかいぼう学者、ガルバーニは、死んだカエルのあしを使ったじっけんをしていました。2しゅるいきんぞくがカエルのあしにふれると、きんにくが動くのです。ガルバーニは、カエルのあしの中で電気が起こると考え、動物電気とびました。この考えは正しくありませんでしたが、後の電池の発明につながる発見となりました。

ガルバーニのじっけん

2しゅるいきんぞくをつないだものをカエルのあしにあてると、生きているときと同じようにきんにくが動く。

ルイージ・ガルバーニ
(1737〜1798年)

ヨン

カエルのあしのきんにくは、
どうして動いたんだろう。

さいしょの電池ができる

 イタリアの物理学者ボルタは、ガルバーニのじっけんでカエルのあしが動いたのは、2しゅるいきんぞくにつながったからではないかと考えました。1800年にボルタは、どうえんの円板としょくえん水でぬらしたあつがみを組み合わせて電気を発生させるそうを発表しました。これが「ボルタの電たい」とばれる、さいしょの電池でした。

ボルタの電たい

2しゅるいきんぞくの間にしょくえん水でぬらしたあつがみをはさんで重ね、上下をつなぐと電気が発生する。

アレッサンドロ・ボルタ
(1745〜1827年)
げんざいも使われるでんあつたんの「ボルト」は、ボルタの名前から来ている。

デンキッキー

ガルバーニのせつ
はんろんするために
「ボルタの電たい」が
つくられた。

ひらげんないのエレキテル

 18せい半ば、ヨーロッパでは、ものをこすること(まさつ)でせい電気をおこす起電や、それをためておくライデンびんが発明されていました。日本のひらげんないは、こわれたエレキテル(せい電気発生そう)を手に入れ、7年かけてしゅうしました。

エレキテルとそのしくみ

提供:郵政博物館

ハンドルを回すとガラスのつつが回転し、せい電気が起こる。せい電気はてっぷんを入れたちくでんびん(ライデンびん)にたまり、箱からつき出したどうせんの先から放電する。

デンキッキー

ひらげんないは、
げんざいがわ県さぬき市の生まれ。
当時、エレキテルは、
りょうとしても
用いられていた。

でんゆうどうを発見

 1820年、デンマークの物理学者エルステッドが、電流が流れているどうせんの近くでほうしんが動くことを発見しました。イギリスのファラデーは、電流がをつくるなら、が電気をつくるのではないかと考え、じっけんをしました。そのけっ、コイルのそばでしゃくを動かすと電気が起こることを発見。このげんしょうでんゆうどうといいます。

エルステッドのじっけん

ほうしんき、はりの向きと平行にどうせんり、電気を流すとしんがふれる。

ファラデーのじっけん

しゃくをコイルに近づけたり遠ざけたりすると電気が起こる。

デンキッキー

発電の原理」も見よう。