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電気のつくりかた

さいせいのうエネルギーをようした発電

 かんきょうにやさしいエネルギーとして、よく耳にする
さいせいのうエネルギー」とはどのようなもので、
石油や石炭などといったねんりょうとどのようなちがいがあるのでしょうか。
調べてみましょう。

さいせいのうエネルギーとは?

 「さいせいのうエネルギー」は、石油や石炭などのようにかぎりあるげんとはちがって、ぜんの中につねそんざいする、なくなる心配のないエネルギーのことで、しゅるいもさまざまです。発電時にさんたんを出さないため、かんきょうにやさしく、ちょうこくさんエネルギーです。

おもなさいせいのうエネルギ−のしゅるい

デンキッキー

さいせいのうエネルギーは、
くり返しようできるのだ。

水力発電
水力発電のしくみ

 水が高いところからひくいところに流れ落ちるときの力をようして水車を回し、水車につながっている発電を回して発電します。

水車を使ってこなをひくなど、
水の力は古くから
ようされてきたよ。

おもな水力発電のしゅるい

 水力発電には、いくつかのしゅるいがあります。

ちょすい(ダム)式発電

 山間にダムをつくり、そこにためておいた水を流し、そのいきおいで水車を回して発電します。雨が少ない時期でも安定して発電できるように、雪どけ水や、や台風など雨が多くったときに水をためています。

デンキッキー

ダムにためておいた水を
使いたいときに使えるのだ。


自流(流れこみ)式発電

 水路に引きこんだ川の水をそのままようして発電します。1日中ずっと発電することができます。このほかのしゅるいの水力発電よりせつが小さくてすみ、けんせつようがあまりかかりません。

デンキッキー

川のすいりょうが多い時期と
少ない時期とでは発電りょう
があるのだ。


ようすい式発電

 発電所の上と下に水をためる大きな池(調整池)をつくり、電気がひつようなときには、上の池の水を下の池に流して発電し、電気があまっているときには、その電気を使って下の池から上の池に水をくみ上げます。くみ上げた水は、また発電のために使うなど、くり返し使います。
 さいきんでは、ひつようとされる電気のりょうを上回るほど太陽光が発電するときに、その電気を使って水をくみ上げることも多くなっています。

電気がひつようなとき

電気が必要なとき

上の池(ダム)から下の池(ダム)へ水を流し、発電する。

電気があまっているとき

電気が余っているとき

あまった電気を使って、下の池(ダム)から上の池(ダム)に水をくみ上げる。

デンキッキー

大きな「ちく電池」のような
やくわりをはたしているよ。

水力発電のとくちょう

 水力発電には、次のようなとくちょうがあります。

水力発電のとくなこと
ねんりょうがかからない。
げんがなくならない。
発電するときにさんたんを出さない。
水力発電の問題になること
雨のりょうなど、ぜんじょうけんによって発電りょうが左右される。
今後、新たに大きなダムをつくる場所がほとんどない。

 石油や石炭などを海外からのにゅうにたよっている日本では、水力はちょうこくさんエネルギー。げんざい、四国の電気のやく1わりをつくっています。とくようすい発電は、電気の使用りょうが急にえたときやきんきゅう時にすばやく発電するじゅうようやくわりになっています。

四国にあるおもな水力発電所

面河おもご第三発電所(愛媛えひめこうげん町)
ちょすい式発電

ほんがわ発電所(高知県いの町)
ようすい式発電

おもなダムのしゅるい

 水力発電のシンボルともいえる「ダム」には、いくつかのしゅるいがあります。

重力式ダム

 すいあつをダム自体の重さでささえるものです。いっぱいにたまった水のあつりょくにたえられるように、コンクリートでがんじょうにつくられています。

大橋ダム(高知県いの町)

デンキッキー

日本のダムの多くが
このしゅるいだ。


アーチダム

 すいあつを両方の岸でささえるようにアーチがたにつくられているものです。両岸がせまく、がんばんがじょうぶな場所につくられます。

ダム(とくしま町)

デンキッキー

ダムのあつさがうすくすみ、
ざいりょうを少なくできる。


フィルダム

 げんさいしゅできる土や岩石をみ上げてつくられるものです。水がもれないように、中は水を通さないざいりょうでつくられています。

いなむらダム(高知県町)

デンキッキー

いなむらダムは、
四国電力ほんがわ発電所の上池。
フィルダムの中でも、
おもに岩石(ロック)が使われた
ロックフィルダムだ。

水力発電とかんきょう

 ぜんのめぐみをようする水力発電。かんきょうとも深くかかわっています。かんきょうとのかんけいについて、考えてみましょう。

水はじゅんかんエネルギー

 海や川、湖などの水は、太陽のエネルギーで温められ、じょうはつします。じょうはつした水は、上空で雲となり、やがて雨や雪として地上にり、ふたたび海や川などにもどります。このように水は、ぜんの中をくり返しめぐり、じゅんかんしています。水力発電は、じゅんかんエネルギーである水をようする、かんきょうにやさしい発電です。


流木のゆうこうよう

 水力発電所のダムには、水とともに、木が流れてきます。取水口などを守るために取りのぞいた流木は、炭やバイオマスねんりょうじゅうたくようけんざいなどにこうして、ゆうこうようされています。

ちょすい(ダム)の流木をかいしゅうする。

流木をようして炭づくりをするたいけん学習会。

じゅうたくようけんざいや家具のざいりょうにも使われている。

ヨン

流木もゆうこうよう
されているのか!