エネルギーと地球温暖化
「地球温暖化」という言葉を聞いたことがありますか。
実はエネルギーと深い関係があります。
調べてみましょう。
地球温暖化のしくみ
地球は太陽のエネルギーで適度に温められ、その熱の一部は宇宙へと出ていきます。地球の大気にふくまれる二酸化炭素やメタンなどの気体には、熱を保つはたらきがありますが、これらが増えすぎると、地球の温度が上がってしまいます。これを「地球温暖化」といいます。このしくみは、温室の中が暑くなるのに似ているため、「温室効果」と呼ばれ、二酸化炭素やメタンなどの気体を「温室効果ガス」といいます。
温室効果ガスの増加による地球温暖化は世界的な問題となっていますが、これには私たちがエネルギーを利用する中で発生する二酸化炭素が大きく関係しています。
温室効果のしくみ

出典:原子力・エネルギー図面集
地球が暑くなると、
何か困ったことが起こるのかな?
平均気温の変化

出典:原子力・エネルギー図面集をもとに作成
世界の二酸化炭素排出量
世界的な化石燃料の消費量増加によって、二酸化炭素が出る量も増えています。1970年ごろと比べ、その量は2倍以上となりました。近年、経済成長が続く中国やインドで排出量が増えていることが原因のひとつです。
世界の二酸化炭素(CO2)排出量の移り変わり

出典:原子力・エネルギー図面集
日本も二酸化炭素を
たくさん出している
国のひとつだ。
地球温暖化のえいきょう
地球温暖化が進むと、地球の気候が大きく変わり、大型台風や大雨が発生しやすくなったり、かんそうした地域では砂ばく化が進んだりします。また、熱帯に多い感染しょうが広い地域で発生するおそれがあります。さらに、南極などの氷がとけて海面が上がり、低い土地や島がしずんでしまうことも心配されています。
地球温暖化が進むとどうなる?

南極などの氷がとける
今まで人や生き物がすんでいた場所が海にしずんでしまうかもしれない。

異常気象が起こる
集中ごう雨でこう水になったり、雨が降らなくて干ばつになったりする。

自然のしくみが変わる
その土地でとれていたものがとれなくなり、そこにすむ生き物にもえいきょうが出る。
これほど大きなえいきょうが
出てしまうのだな。