県民の心も踊る、江戸時代から続く夏の風物詩
徳島の名産品は知らなくても「阿波おどり」は知っている、という方は多いのではないでしょうか。徳島が世界に誇る伝統芸能「阿波おどり」。その歴史は400年を超えると言われています。毎年8月12日から15日までのあいだは街じゅうのそこかしこに踊り子や鳴り物、観光客、見物客があふれ返り、阿波おどり一色に。今では国内外から100万人を超える方が訪れる日本有数のイベントとなっています。“よんでん”では例年、無料演舞場を開設し地域の皆さまに楽しんでいただいています。徳島県民にとって阿波おどりは生活の一部。物心つく前から踊りはじめ、中学校や高校では部活動として汗を流す人も。7月上旬、街の至るところから鐘や太鼓の音が聞こえ始めたら、夏のはじまりです。「連」と呼ばれるグループごとに舞うのが決まり。“よんでん”でもグループ会社の従業員やその家族らによる「よんでんグループ連」として参加しているため、その時期、仕事を早々に切り上げて練習へ向かう人を見ると「あ、夏だな」と感じます。徳島では、それがあたりまえの風景。江戸時代から続くおどりそのものはもちろん、そんなふうに文化を守り続けてきた人の心も含めて、阿波おどりを誇りに思います。
