みかんは“人の和”を繋ぐ、愛媛の宝もの
愛媛県の西部に位置する八幡浜市の名産は「ブランドみかん」。秋にはどの山を見てもオレンジ一色になるぐらい、みかんの一大生産地です。特に最近は甘くて美味しいみかんが当たり前ですが、それは八幡浜のみかん農家が苦労に苦労を重ねた集大成。温州みかんをはじめ、伊予柑、紅マドンナ、はるみ、甘平など様々な品種が栽培されています。町の人にとっては、みかんの存在はもはや当たり前。「みかんは買うものではなく、もらうもの」という人も多いのです。それぐらい人々の生活に浸透しているみかんですが、近年は農家の高齢化や人手不足が問題になりつつあります。特にコロナ禍で人の交流が遮断され、収穫のアルバイトが集まらなくなってしまったのです。これを補うためにJAが中心となり「お手伝いプロジェクト」を発足。近隣の方々にみかんの収穫をボランティアで手伝ってもらうかわりに、様々な施設で利用できるクーポンを配布するというもの。“よんでん”からも有志が集まり、収穫に参加しています。みかんは八幡浜の、いや愛媛の宝。自分たちが作ることはできませんが、収穫をお手伝いすることで愛媛のみかんを守っていきたいです。また、ボランティアで出会う人たちとの交流も楽しみのひとつ。みかんの収穫を通じて、多くの人と知り合いになれる。そんな出会いがあるのも四国の魅力かもしれません。
