
時間と戦いながら最適な電力取引を行う。

需要計画をもとに電気の売買を行う。
需給運用部は、主に日本卸電力取引所を通じて、電気の売買を365日行っています。代表的な取引形態としては、翌日の電気を取引する1日前(スポット)市場と当日の電気を取引する当日(時間前)市場があります。具体的には、天候や曜日などに応じて作成された需要計画をもとに、供給力に余力があれば電気を販売し、逆に供給力が不足していたり、割高な電源が稼働する場合には、電気を購入するための入札を行っています。安定供給を大前提に、電力の取引を通じて、最も経済的な電源運用を実現し、利益の確保やコストダウンに貢献しています。また、2021年度からは需給調整市場における調整力の取引が開始されており、さらなる利益確保を目指して日々入札を行っています。 電力取引は、時間との戦いです。取引の種類ごとに入札の時間が決まっているため、限られた時間の中で、最新の需要計画に基づき、いかに戦略的な入札を行うかが非常に重要となります。発電所の出力や運用方法など、文系の私にとっては、これまであまりなじみのなかった情報を扱う機会が多くあります。事前準備の段階で疑問を疑問のまま終わらせることのないよう、技術的な知識も積極的に習得し、蓄積した知識やノウハウをもとに、瞬発力を発揮して業務を遂行できるよう努めています。
自ら行った取引が安定供給の一助になっている。
よんでんの需要の変化や発電所の運用状況、燃料価格の動向など、電力取引に関係する環境は刻一刻と変化していきます。その変化に対応するため、幅広い業務知識を求められますが、日々の取引や関係するさまざまな部門からの知見を通じ、新たな発見を得ることができるため、毎日が非常に刺激的です。また、自らが行った取引を通じて、安定供給や最適な電源運用の一助になっていると実感できることも大きなやりがいにつながっています。 入社以来、ご家庭のお客さまから法人のお客さままで、停電の周知や最適メニューのご提案など、業務内容が異なるさまざまな部門で働く機会に恵まれました。最近では、LNG販売事業や電力取引といった燃料部門と深い関わりを持つ部門に所属し、自然と上流部門である燃料調達に関心を抱くようになりました。燃料の調達から電気の販売までのバリューチェーンを一通り経験し、さまざまな部門で得た知識を武器に、お客さまから圧倒的な信頼を置かれる電力マンになることが現在の目標です。
- 始業、翌日のスポット市場での電力の販売・購入案(入札案)の作成
- グループ内で入札案の検討・修正
- スポット市場入札実施
- スポット市場入札結果の集約・分析
- 昼食
- 翌日の需給調整市場での入札案の作成・検討
- 需給調整市場入札実施
- 需給調整市場入札結果の集約・分析
- 燃料調達状況に関する打合せ
- 翌々日の需要想定および並列する電源の組み合わせの検討入札内容の検討
- 終業