YONDEN RECRUITMENT
原子力発電所の安全対策に心を砕く。

原子力発電所の安全対策に心を砕く。

技術系発電コース
四国電力 原子力部門耐震設計グループ森田 泰光

原子力発電所の新規制基準に対応する安全対策業務に携わる。

福島第一原子力発電所事故をふまえて、新たな規制基準が施行されました。新規制基準に定められた原子力発電所の対応業務の中で、私は伊方原子力発電所の津波・内部溢水対策検討業務を担当しています。具体的には、原子力発電所の安全上重要な機器を津波から守れるように、地震で破損する可能性のある機器などを考慮し、津波の流入経路を洗い出すなどして、対策を検討する業務を行っています。それとともに、発電所内機器の破損などによって内部溢水が発生したとしても、原子力発電所を安全に停止できるように、重要機器の没水評価や被水評価、さらには蒸気配管の破損による蒸気影響評価も考慮して対策を検討する業務を実施しています。 また、原子力発電所全体を考慮した効率的な津波・内部溢水対策の立案にチャレンジしています。津波・内部溢水対策の検討にあたっては、社内の関係箇所が非常に多く、むやみに対策検討を進めていくと「彼方を立てれば此方が立たず」という状態が発生し、個別に対応すると過剰な対策になってしまうことがあります。そのため、津波・溢水対策検討ばかりでなく、他の対策検討状況にも目を向け、社内の関係各所とよく調整を行うことにより、原子力発電所全体として最適な安全対策となるよう努めています。

最高水準の安全性を備えた原子力発電所の新増設に貢献したい。

自分が提案した対策方法が予測した通りの結果となり、効果的な安全対策となるところにやりがいを感じます。原子力発電所の津波・内部溢水対策だけを考えても、対策方法はさまざま。そこに社内の関係各所からの多数の要求事項をからめると、ベストな対策案はどれかがまったくわからなくなることもあります。それでも「解はある」と信じてあきらめずに取り組み、自分が提案した対策方法が社内の関係各所にも受け入れられた結果、安全対策として施工され、原子力発電所が再稼働した際は喜びもひとしおです。 近い将来、原子力発電所が新増設される際は、最前線で活躍したいと思っています。現在は、日本中が既設の原子力発電所の新規制基準対応を検討していますが、いずれは、よんでんで原子力発電所の新増設が決定された時には、それまでに得た知識や経験を活かし、一から考える新増設だからこそできる、安全で効率的な対策を立案することにより、世界最高水準の安全性を備え、経済性にも優れた原子力発電所の新増設に貢献し、四国から日本や世界の参考となるものを生み出したいと考えています。

ある日のスケジュール

始業、メールチェック
他グループとのミーティング資料を作成
発電所の現場作業員とのテレビ会議
昼食
メーカーとの打ち合わせ
津波・内部溢水対策の机上検討業務
終業