
電力系統に流れる電気をコントロールする。

将来的な電力系統の運用に関する技術的な検討を行う。
発電所で発電した電気は、送電線や変電所などの設備を介してみなさまの家庭などに届いていますが、このような発電・送電・変電を一括して電力系統と呼びます。系統運用部門では、電力系統に流れる電気をコントロールするという、大変重要な役割を担っています。私の所属する給電グループでは、その中でも将来的な電力系統の運用を決めるために必要な技術的な検討をしています。特に系統制御方式の検討や、系統解析といったものは、系統運用を支える根幹となる部分であるため、責任感とやりがいを持ち、日々の業務に取り組んでいます。 四国の電力系統は香川県と岡山県、徳島県と和歌山県の間にある地域間連系線と呼ばれる送電線で本州の電力系統と繋がっています。また本州の電力系統も各地域間で繋がっており、自社の電力系統モデルだけでは正確な系統解析が行えないため、西日本の各社と協力して一つの電力系統モデルを毎年構築しています。これをもとに、次年度以降の運用を決めるための解析や、将来的な電力系統の構成にあたっての検討など、各送配電会社の方々と力を合わせ協力しながら進めています。
直接、目に見えないところで電気の安定供給を支えている。
電力系統を利用するのは、四国の家庭や工場などで電気を利用するお客さまだけでなく、四国外のお客さまや、太陽光や風力発電をしている発電事業者の方々も含まれます。このような系統利用者のみなさまに電力系統を安心、安全に使っていただき、良質で低廉な電気を届けるためには、系統運用における系統制御技術や系統解析技術といった裏付けが必要となります。直接、目に見えないところではありますが、緻密な解析や検討があり、そのうえで電気の安定供給を支えているというところに、やりがいやおもしろさを感じます。 私は入社以降、系統運用部門に在籍し、中央給電指令所においてリアルタイムに発電所を調整し、需要と供給を一致させて電気を送る運用業務や、送電線等の電力系統を保護・制御する装置の仕様検討・工事・保守など様々な業務をしてきました。現在、電力業界は電力システム改革と再エネの大量導入が同時進行しており、系統運用業務も一層複雑化し、さまざまな課題が出ることが想定されます。このような中、これまでの経験で得た知識や技術に磨きをかけ、これらの課題を解決できる、系統運用部門にとって必要不可欠な人材になりたいと思います。
- 始業、メールチェック
- 系統課題に対する系統解析の実施(データ作成、安定度解析等)
- 昼食
- 解析結果をふまえた課題対策の検討・資料作成
- 社外とのWeb会議による打合せ
- 打合せ内容の振返り(追加検討、資料の修正など)
- 終業