健康影響に関する調査研究

電磁界による人の健康への影響を検討する方法として、病気の発生やその分布が統計的に関連があるかどうかを研究する「疫学研究」と、実験動物や細胞を用いて病気と発生原因との因果関係を検証する「生物学的研究」があります。
電磁界による人への健康影響を明らかにするためには、「疫学研究」と「生物学的研究」の研究結果を総合的に評価する必要があります。

疫学研究

疫学研究では、人の健康に対して関連性が無いという報告や関連性があるという報告があり、研究結果についてはまちまちです。
また、関連性があったという報告についても

  • 症例数が少ないことによる偶然の可能性
  • 車の排気ガスや大気汚染など磁界以外の因子の影響
  • 集団の様子を正しく反映していないサンプルの偏り
  • 実際にどれだけの磁界を浴びたのかが正確でない

などの問題点があると言われています。

生物学的研究

生物学的研究では、電磁界と健康影響の因果関係を示す証拠は得られていません。

総合評価

これらについて、世界保健機関(WHO)や経済産業省などの公的機関が、様々な調査研究を総合的に評価して、「居住環境で生じる電磁界により人の健康に有害な影響があるという証拠は認められない」との見解を示しています。
健康影響についての詳しい情報は、国内外の公的機関電磁界情報センターのホームページをご参照ください。

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