2019.06
番外編
第5弾まで連載中の
「コヅーのなんでやねん!」、
読者の皆さんからた~くさん質問が届いてるで。
まとめてヨンデンさんに聞いてみた。
ヨンデンさん、頼むで~!

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「再エネ賦課金」※1 は、再エネ事業者が安定的に利益をあげられるよう価格設定され、皆さんの電気代に上乗せされています。再エネの買取価格自体は、毎年見直しされ下がってきてはいるのですが、一定期間固定価格での買い取りが続くことや、再エネの導入量が急増していることなどから、当面は再エネ賦課金が大きく下がることは考えにくい状況です。
※1
正式には「再生可能エネルギー発電促進賦課金」。2012年に始まった「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT法)」で定められている、太陽光や風力といった再エネで発電した電気を買い取るためのお金のこと。-
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国の制度かもしれんけど、再エネ事業者だけじゃなく、電気を使う私らにもメリットがあるようにしてもらわんと困るでー。そういや固定価格買取期間って、家庭用だと、「10年間」って設定やろ? それ過ぎたらどうなるん?
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最近、新聞報道などで話題になっていますよね。FIT法による住宅用太陽光発電の買取期間が2019年の11月以降、順次満了を迎えるいわゆる「卒FIT」問題。新たな買取価格にはなりますが、当社が買い取りを継続することはもちろんできます。卒FIT対象のお客さまには順にご案内文書をお送りしていますので、ご確認ください。
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私も空き地に太陽光パネルが放置されてるの見たことあるな~。感電したりせーへんのかな?
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そうですね。修理や処分に費用がかかるため放置されている太陽光パネルもあるようですが、パネルには種類によって有害物質が含まれているものもあるので、土壌に流れて環境汚染を招いたりしないように適切に廃棄する必要があります。また、部分的に壊れていても、太陽光を受ければ発電が続く場合もあり、触ると感電の恐れがあるので注意が必要です。
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空き家の放置が社会問題になってるみたいやけど、太陽光パネルも同じようなことがあるんやな。設置した人がちゃんと廃棄せなあかんよな。
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せやせや。このギモン、多いねん!
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第4弾でもお話しましたが、現段階では、万能な発電方法はありません。現在の日本の電力供給は、みなさんの生活に影響が出ないよう、地球温暖化問題を先送りにして、火力発電に依存している状況です。
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最近、豪雨とか5月の猛暑とか異常気象!?って感じやけど、やっぱり地球温暖化問題のこと考えたら、CO2の排出は減らさないかんし、かといって再エネだけやとあかんから、原子力もある程度必要なんやな・・・。
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そうですね。また、国の試算によると、これまで原子力で発電していた分を火力でまかなうことで、化石燃料代は、震災前(08~10年度平均)と比べてピークの時で年間3.6兆円(2013年)も増加しています。国民ひとり当たりで単純計算すると、その年だけで2.7万円ですね。
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ン、確か燃料ってほとんど輸入してるんやんな!? 私の2.7万円も外国に流れていったってこと!? 「電気足りてるから問題なし」ってわけにはいかへんのやな・・・。
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繰り返しになりますが、現時点では万能な発電方法はないので、環境への影響や経済性も踏まえ、さまざまな発電方法を組み合わせて使っていくことが大切です。
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蓄電池は、充電や放電を繰り返すにつれて、徐々に劣化が進んでいくため、無限に使用できるわけではありません。また、種類によって価格は異なりますが、家庭用蓄電池でも一通りの機能が搭載されたものは100万円を超えることも少なくないようです。
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そうなん!? もと取られへんのちゃう?
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太陽光発電と組み合わせたり、災害時の備えとして普及しつつありますが、再エネで発電した電気をより無駄なく活用するためには、価格や性能など蓄電技術のさらなる進化が欠かせません。
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めっちゃ効率よくて安い蓄電池、はよ誰か開発して~。