2019.10
第7弾 石炭火力って、やっぱり悪者?
太陽光みたいな
「再エネ」を
増やすには、
火力発電の支えが必要
ってことは分かった。
でもな…CO2をたくさん出す
石炭とか石油火力は
いらんのちゃう?

-
第6弾で火力発電が
電力の安定供給に必要なのは分かったけど燃料のことはあんまり知らんなー。
第3弾でも石炭とか石油とか
ほとんど外国産って聞いたけど
大丈夫なん? -
そうですね、「日本のエネルギー自給率は8%」でしたよね。将来的には発電電力量における再エネなど“非化石燃料”の割合を増やしていく必要がありますが、すぐにとはいかないのが現状です。国も、現在8割以上ある火力発電の割合を、2030年には5割強まで減らそうとしています。
エネルギー需要見通し(エネルギーミックス)政府案
-
あれ? 石炭もLNGも減らしていくみたいやけど、
石油は3分の1になるんやな。これから火力発電に石油を使うのは
やめていくってこと? -
いえ、さまざまな面からバランスのとれた姿を目指すと いうことです。どの燃料にも長所・短所があります。この一覧を見て、コヅーさんはどう考えますか?
「3大“化石燃料”」メリット/デメリットまとめ
-
う〜む。たしかに 一長一短やな … 。
-
そうなんです。残念ながら、 万能な燃料はないんです。
-
そういや、再エネだけじゃなく、
火力や原子力、いろんな発電方法を組み合わせるのが
大事って聞いたけど、火力発電の燃料も 同じってことやな。 -
そのとおりです。何か一つに 偏るのはリスクが大きいので、避ける必要があります。
-
でも、火力発電ってCO2の問題が やっぱり気になるな。ヨンデンさんはCO2を減らす工夫、何かやってるん?
-
はい。当社でも、香川県の坂出発電所でCO2排出量の少ないLNGによる発電割合を増やしたり、愛媛県の西条発電所では、古くなった石炭火力を最新鋭の高効率な「超々臨界圧機※」という設備に取り替える計画を進めています。蒸気の温度と圧力が高いほど効率良く発電できるので、燃料の使用量を削減でき、CO2の発生も減らせるんですよ。
-
へ、へえ、超々・・・!?
なんかすごい名前やな。
石炭火力もどんどん
進化してるってこと? -
はい。石炭火力の技術開発は、今も日々進められています!
火力発電におけるCO2排出量の比較
-
へぇーいろいろ努力、してんねんな。
-
火力発電の発電方法にも万能なものはありません。だからこそ、石炭・石油・LNGそれぞれの特性を生かしつつ、課題をできるだけ小さくするよう最新の技術を取り入れながら、うまく組み合わせて使っていくことが大切です。
-
完璧なエネルギー源って、
なかなか無いってことやな。
バランスが大事なこと、
改めてよう分かったわ。
第1弾から読み返してみようっと!