コヅーのなんでやねん!

2018.12

第2弾「再エネ100%」に、なんでできひんの?

まだまだ疑問ばっかりやわー!!
再エネの太陽光や風力発電って、自然の力を使うから
枯れることないし、クリーンやし、しかも安全やんな。
それやったらなんで、
ぜ~んぶ再生可能エネルギーにならへんの?
“再エネを増やし過ぎるのには無理がある”って、
どゆこと?

再エネ」が増え過ぎたらあかんの?

前回、「再エネ賦課金」のご説明をしましたが、最後に私が申し上げた一言に…ギモン再び、という感じですよね。 そのギモン、ごもっともです。まず、再エネの種類について、おさらいしてみます。

再エネの種類、太陽光、水力、風力、地熱、バイオマス
うん、種類はもうわかってきてんで。

ちなみに、今の日本はこんな比率で電気がつくられています。

再生可能エネルギー・原子力・火力の比率

火力が8割以上占めています!
え、再エネ、少なっ
ほとんど火力やん…

そうなんです。石油や石炭、天然ガスといった火力発電が8割以上を占めます。また、太陽光、風力だけだと全体の1割未満です。再エネには、燃料の枯渇の心配がない、環境に優しいなどメリットがある一方で、無視できないデメリットもあるんです。

再生可能エネルギー(太陽光・風力)の
メリットデメリット まとめ

メリット、燃料が枯渇する心配がない、発電時にCO2を出さない、原子力のような事故の心配がない。デメリット、天候に左右され発電量が不安定、発電コストが割高、景観を害する事例も発生。
確かに、太陽光と風力しか
なかったら、雨の日や風がない日は、
電気つくれへんもんな。
昼間に発電して、
ためておくしかないな。

いや、残念ながら、電気は基本的にためておけないんです。確かに、「蓄電池」を購入しておうちの太陽光パネルで発電した電気を自分用にためておくことはできるのですが、四国全体で使う大量の電気をためておくような大型の電池を設置するには莫大なお金がかかります。

えーー、そうなん?
電気は発電所でつくって
どっかでためてるんやと思ってたわ。

そう思われている人もいると思います。でも、電気はためられないので、その瞬間瞬間で使う量とつくる量が同じでないとダメなんです。季節によって電気の使われ方は全然違うんですが、電力会社は常にお客さまの電気の使用量を予想して発電量を24時間365日ぴったりと合わせています。

一日の電気の使われ方のイメージ(四国)

うそっ!? スゴっ!
じゃあ、晴れの日に急に雨降ったら
どうすんの?
太陽光発電できひんやん。

そういう時のために常に火力発電等を待機させています。車に例えると、アイドリングのような状態ですね。そして、雨が降ったら火力発電を増やす、晴れたら火力発電を減らす、そんな調整をしています。太陽光や風力は火力のお手伝いがないと活躍できないのです。だから太陽光でクリーンな電気を増やすぞと思っても、電気が簡単にためられて、火力のお手伝いがいらなくなるまでは再エネを100%にすることができないのです。

太陽光発電の出力変動のイメージ(春)

なるほど~。
でも、どうしたらええの?
もう私わからんっ。

そうですね。実はいろいろ考えることがありますね。では、どうするのがいいのか。次回また一緒に考えたいと思います。