コヅーのなんでやねん!

2021.08

第12弾これからどうなる?「石炭火力」

「石炭火力は、どうなるん?」って
読者の方からお手紙もらったんや

        電力供給がひっ迫

石炭火力はもういらん
と思ったアナタ!ちょっと聞いて!
私、石炭火力発電所
見学に行ってきたんや〜
徳島の「阿南」に!

        コズ―
「電力がひっ迫」って、
前回勉強したやつやな。
第11弾記事へ
コヅー
年明けにニュースで見て
ヒヤッとしたけど…
コヅー
ヨンデンソウハイさん

今年の1月は、厳しい寒さが続き、全国的に火力発電の燃料(LNGや石油)の在庫が減少して調達が難しい状況だったんです。かわりに、安定して調達できる石炭火力がフル稼働でした。

※LNG=液化天然ガス

コヅー
そうやったんか〜
コヅー

電力の安定供給には、需要を3%上回る余力が最低限必要とされていますが、今年の冬も全国的に厳しいと言われているので安心はできません。

えー、なんでやねん!
電気足りんの困るわ。
ほなまた石炭フル稼働かいな。
でも質問にもあったみたいに、
石炭火力はCO2排出量が多いから
減らしていくんやろ?
コヅー
ヨンデンソウハイさん

まさに今、国が将来の電源構成を示す「エネルギー基本計画」の改定作業を進めていて、その中で「電力安定供給」と「脱炭素化」の両立が課題になっています。

コヅー
        
ふ〜ん。それって太陽光とか
風力とか再エネを
どんどん増やしていくってこと?
ヨンデンさん
コズ―

そうですね。エネルギー基本計画の改定案は次のとおりです。

ヨンデンさん

2030年度の電源構成の目標

2030年度の電源構成の目標
火力、ずいぶん 減らすんやな。
再エネって、あと9年で
そんなに増やせるん?
コヅー

発電場所の確保、送電容量の拡張など課題は山積みです!それに、太陽光は天候に発電量が左右されるので、調整電源としての火力発電は不可欠です。
このため、新たな計画でも、石炭火力が一定の役割を果たすことになっています。

なるほど、縁の下の力持ちやな。
でも、それやと脱炭素化が
できんのちゃう?
コヅー

一足飛びには実現できませんが、少しずつ「低炭素化」を進めていきます。

んんん?
どゆこと?
コヅー

国の方針で非効率な石炭火力は廃止し、CO2排出量の少ない最新鋭の効率の良いものだけを活用していくことになっています。四国電力も、愛媛県にある石炭火力「西条発電所」1号機を最新鋭のものにリプレース(建て替え)します。

ふーん、それで目標達成できるん?
コヅー

このほか中長期的には、火力発電で化石燃料の代わりにCO2フリー燃料の水素やアンモニアを混焼して利用することで、低炭素化・脱炭素化を図っていきます。


2030年度の電源構成の目標
あ、それさっきの計画にも
ちょびっと入ってたな。頼むで!
ヨンデンさん
コヅー

はい。当社も混焼技術の検討を進めていきます。

ヨンデンさん
それまでは、
石炭火力に助けてもらいつつ、やな。
んで私、石炭火力の「橘湾発電所」で
見学してきたんや〜
コヅー
阿南市
ヨンデンさん

そうそう。
あの時の見学会の様子、動画にしておきました!

ヨンデンさん
そうなん!?
初耳やし!
コヅー

サプライズです!
普段は見られない「電気をつくる最前線」。ぜひ皆さんもご覧ください。