2022.03
第15弾「燃料費調整」ってなんなん?
ちょっと、ヨンデンさん!
ウチの電気料金、スマホで
調べてみたんやけどな

電気使用量は先月と変わらんのに
電気料金、今月のほうがめっちゃ高いんやけど!
どゆことー!!!(怒)

- 先月と今月の電気料金を
よーくよく見比べたらな、
燃料費なんとか
ってのが高くなってるんや! 「燃料費調整単価」です。実はそれが、13カ月連続で上がり続けているんです。
- なんやそれ!
こまめにスイッチ消してるのに
なんでやねん! -
ちなみに、電気料金の計算式は次のとおりです。
-
電気料金の計算式
-
うーん...
で、この燃料費なんとかは、
なんで上がり続けてるん? -
それは、火力発電の燃料費が上がり続けているからなんです。
- え。火力の燃料にかかるお金?
そもそも電気料金には、火力発電の燃料価格(石炭・原油・ LNG
※ )の変動分を自動で反映する「燃料費調整制度」というしくみがあります。
※LNG:液化天然ガス-
燃料費調整のしくみ(イメージ)
燃料費調整の反映イメージ
たとえば3月分の電気料金には、過去3カ月分(10〜12月)の平均燃料価格(=実績)が「燃料費調整単価」として反映されています。
- ほう。3月分が高かったんは、
去年の秋頃に燃料費が
高かったせいってこと? そのとおりです。
もちろん、燃料価格が安くなればマイナスの燃料費調整で電気料金は安くなります。- ふーん、ガソリン価格みたいやな。
ガソリンも変動すごいもんなー。 2021年度以降、コロナ禍からの回復で世界中で経済活動が活発になり、化石燃料の取引価格が高騰しているんです。
-
石炭・原油・LNG価格の推移
- ほんまやー、どれも上がってる...。
この先どうなるん? -
化石燃料はほとんど輸入に頼っているため、取引価格は国際情勢に大きく左右されます。年明け以降、世界最大の石炭輸出国であるインドネシアが自国への供給を優先して輸出を一時ストップしたほか、ウクライナ情勢の影響もあって、燃料価格は一段と上昇しています。
- 外国の動向次第って、
そんなん困るやん。
そういや、燃料費のかからん
発電方法もあったよな? はい。天候に左右される面はありますが、太陽光とか風力とか水力発電とか。原子力発電も、燃料のウランは比較的政情の安定した国から調達できており、少量で長期間発電に使えます。
- どれも一長一短...。
やっぱりいろんな発電方法を
ミックスして
電気をつくることが大事やな!
そういやこの間、ヨンデンさんの
太陽光発電所を見に行ったなー。 実は... 、
先日の「松山太陽光発電所」の見学会の様子も動画になったんです!- 「橘湾発電所」に続いて2回目〜、
やるやん! 解説はまたまたこの私。
知られざる太陽光発電のしくみ、ぜひ一緒に見てみましょう!

