2021.11
第13弾一緒に考えよう、これからのエネルギー!
前回、国の「エネルギー基本計画」見直し
についての話やったけど
またまた読者の方から質問が届いてるで!
厳しい質問やけど、
ヨンデンさんが答えてくれたんやー。

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ではまず、「エネルギー基本計画」をおさらいします。
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そもそもなんやったっけ?
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国が、昨年10月に「2050年カーボンニュートラル」、今年4月に「2030年のCO2を46%削減(2013年度比)」と表明したのを覚えていますか? これらを実現するために示されたのが、2030年度の新たな電源構成目標です。
2030年度の電源構成の目標
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あ〜、そうやったな。
再エネを大幅に増やす、火力発電は減らすんやけど安定供給を守るために低炭素化しながら使っていくって話やったな。
で、読者の方からの質問やで。

- これ、どゆこと?
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再エネは大量導入への期待が高まっていますが、発電時に「CO2を出さない」という点では原子力発電も同じです。しかしながら、原子力は現行目標を維持するものの、可能な限り依存度を低減する方針が示されています。
- そうなん!?
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さてコヅーさん、発電時のCO2の排出が少ない国はどこでしょう?
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え〜、再エネ先進国ドイツとか?
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カナダやフランスのように、水力や原子力をよく利用している国ほど発電時に発生するCO2が少ないんです。実は、CO2削減には原子力も使っていくことが効果的です。
CO2排出係数の各国比較 (2017年)
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え〜、原子力?
日本もカナダみたいに
水力もっと増やしたらええやん! -
広大なカナダは、大規模な河川や滝が多く、水力発電に適した地形であるなど、日本とは事情が異なります。
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ふーん。日本には
水力発電所つくれそうなところないん? -
適した場所が少なくなっています。ちなみに、四国電力では愛媛県久万高原町で新たな水力発電所の開発を進めていますが、これは約30年ぶりのことです。
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30年ぶり!?
新しくつくるんは
ほんまに難しいんやな。 -
島国である日本は周辺国との送電線もないですし、地理的なハンディキャップも大きいです。そして世界有数のエネルギー消費国なのに、エネルギー自給率は
1割ちょっとだということも忘れてはならないですね。エネルギー自給率 (2018年)
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その国に合った電気のつくり方を
考えんと...ってことやな。 -
そのとおりです。日本の持つ資源や技術を最大限に活かしながらCO2削減に取り組んでいく必要があります。安全性の確保を大前提に原子力も一定程度活用していくことが大切ですね。
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環境への影響とか
エネルギー自給率とか...、
難しいけど、頼むわ! -
あとはコスト面も重要ですね。これはまたの機会に一緒に考えましょう。
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「エネルギーミックス」で
安定供給とCO2削減、
どっちもよろしく! -