コヅーのなんでやねん!

2019.03

第4弾原子力って必要?どう考えたらええの?

いやいやホンマな、電気のことって、
やたら難しいのがアカンねん!
なんでこんなわかりにくいねん!
でもな、ちょっとわかってきた気もする…
それでもな、どれが一番OKな方法なのか
全然わからんようになった。
けっきょく、どうしたらええのよ!

原子力って必要?どう考えたらええの?
いろいろ聞いたけど、
やっぱり、電気って難しいな。
電気はためられんから、いつも、
使う量と作る量をぴったり合わせなあかん。
でも、再エネにも火力にも課題があるなー。
結局、どうすればええんか、
よーわからんようになった・・・。
教えて、ヨンデンさん

はい。前回、日本のエネルギー自給率は1割未満です、とお話ししました。 日本のエネルギー自給率

うんうん、私の家の電気に
中東地域の問題が
関係してるって知らんかったわ。
エネルギー問題、なかなかやっかいやな~。
結局、再エネはまだまだ100%にはならへんし、
火力も燃料のほとんどを外国に頼ってる。
となると、原子力?
でも、原子力は事故がな~。

そうですね。まず、一つしっかりと理解してほしいのは、福島第一原子力発電所の事故以降、私たちや国の、原子力発電所の安全性についての考え方の基準が大きく変わっているということです。考えられる最も大きな地震や津波への対策のほか、発電所の中が停電しても問題ないか、万が一、トラブルがあっても収束させられるかなど、自分たちで対策を考えています。そして、国によるものすごく厳しい規制もクリアしないと原子力発電所は動かすことができません。また、原子力発電所がある自治体などの了解も必要です。

言いたいことはわかってんけど、
厳しい規制をクリアしたからって、
事故が起こらへんとは言い切れんよな。
ヨンデンさん

おっしゃるとおり、何事も「絶対」はありません。でも、だからこそ、考えられるありとあらゆる安全対策を、何重にも構えています。だから、事故が起こる確率は、以前に比べて格段に減少したとはいえると思います。私たちは、二度と福島第一原子力発電所のようなことを起こさないよう、何よりも安全第一で運転していますし、これだけ対策したから大丈夫と考えるのではなく、常に更なる安全性向上のための取り組みを進めていきます。

ヨンデンさん
ふーん、事故が起きる確率はずーっと
低くなってるということやな。
それにしてもどれもこれも、
これっていう決め手がないな。
う~ん。どう考えていいんか
わからへんわ・・・。

そうですね。難しいです。でも、エネルギーを考えるための3つのポイントがあります。1つ目が、エネルギー源を安定的に入手することができるか。2つ目が、できるだけお金がかからない発電ができるか。3つ目が、環境に配慮した発電ができるかです。そして、その3つに共通する大前提が、「安全」であることです。国は、こうした考え方を踏まえて約10年後である2030年の発電方法の割合を計画しています。その中で、再エネは22~24%、原子力は20~22%を賄うこととされています。

2030年の電源構成(政府案)

2030年の電源構成
ヨンデンさん

でも、今、原子力発電で動いているのは、四電の伊方発電所3号機を含めて全国で9つだけ。このままでは全然足りません。だから、今後は再エネの課題を解決しながら増やしていく一方で、安全が確認された原子力発電所を動かしていく必要があります。残念ながら、今のところ万能な発電方法というのはありません。だから、いろいろな発電方法を組み合わせて使っていくことが大事なんです。

なるほど。
エネルギーには、エースで4番は
おらんってことやねんな。
私らも、どの発電方法がええとか
悪いとかいうんじゃなくって、
日本全体を、長い目で、
いろんな角度から
見て考えなアカンってことやね。