ごあいさつ

株主の皆さまには、平素から格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

当社グループを取り巻く状況を俯瞰しますと、エネルギーセキュリティの確保、経済成長、社会の脱炭素化をバランスよく達成する動きが世界的に強まっています。国内では半導体工場やデータセンターの新増設などにより、電力需要が20年ぶりに増加に転じる見通しとなっており、今後は、カーボンニュートラル実現に向けたお客さまの需要の増加も見込まれます。また、生成AIの急速な普及や関連技術の著しい進歩により、お客さまの新たなニーズが芽生えており、エネルギー事業や情報通信事業では、ビジネスチャンスが到来しつつあると感じています。

こうしたなか、当社グループは、電源の大型投資が一巡したことなどにより、将来に向けた対応を積極的に進めることができるフェーズに入ってきており、電気事業においては、電源の低炭素化に向けた具体検討や卸販売による収益の最大化、エネルギーソリューションの推進、電気事業以外の事業においては、既存事業の業容拡大はもとより、お客さまが求める新たな価値のスピーディな具現化などに取り組んでまいります。

そのために、2024年度は、経営方針として、

  • 電気事業における収益性の維持・向上と強靭化
  • グループ大での新たな事業価値の創出
  • 企業体質の変革と価値創出の基盤強化

の3点を掲げ、事業構造等の変革を進めるとともに、次期中期経営計画の策定に向けた中期的な成長戦略の検討を進めております。

当社グループは、四国地域の発展と持続可能な社会の実現に貢献し、また、人的資本経営を推進していくことで、株主価値・社会価値の持続的な向上を実現してまいります。

株主の皆さまにおかれましては、今後とも、当社グループの事業に対し、なお一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2024年11月

取締役会長 長井 啓介
取締役社長 社長執行役員 宮本 喜弘

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