カーボンニュートラルに向けた取り組み

カーボンニュートラルに向けた取り組みとCO2削減目標

2050年のカーボンニュートラルに向けて、伊方3号機の安全・安定運転の継続による最大活用、再生可能エネルギーの新規電源開発、水素混焼を見据えた高効率なLNG火力の建設やアンモニア燃料の導入検討による火力発電のCO2排出量削減といった「電源の低炭素化・脱炭素化」、省エネや低・脱炭素化に関する包括的サービスの提供などの「電気エネルギーのさらなる活用」に取り組み、発電部門・小売部門ともに、2030年度に2013年度比で50%削減、2035年度に2013年度比で60%を目指します。

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原子力発電の最大活用

確立した脱炭素電源である原子力発電について、安全で安定的な運転を継続することで最大限活用し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。

安全・安定運転の継続

伊方発電所3号機においては、2021年10月から運用を始めた特定重大事故等対処施設ほか、重大事故への備えなどのための施設の拡充や、運転管理の適切な実施・教育訓練の充実などに取り組んでいます。

原子炉建屋などへの大型航空機の衝突やテロリズム等による原子炉格納容器の破損を防止するための機能を持つバックアップ施設

重大事故への備え

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  • 伊方発電所での安全・安定運転の継続のための各取り組みについては、以下からご覧になれます。

再生可能エネルギーの新規開発

よんでんグループは、国内外で2035年度までに120万kW、2050年度までに200万kWの再生可能エネルギーの新規開発を目指し、各種案件への参画や開発可能地点の発掘などの取り組みを進めています。

再生可能エネルギーの新規開発については、2024年度末で約74万kW(前年度比+約39万kW)となり、よんでんグループが保有する再生可能エネルギー容量は、累計で約186万kWまで増加しています。

よんでんグループの再生可能エネルギーの
新規開発目標

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新規開発中の主な案件

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  • (参考)既設太陽光発電事業等の案件募集について

既設太陽光発電事業を長期的に維持・継続し、四国地域の脱炭素に貢献していく観点から、既設等案件の取得にも積極的に取り組んでいます。
随時、案件の募集を行っていますので、詳細につきましては、既設太陽光発電事業等の案件募集をご確認ください。

火力発電におけるCO2排出削減に向けた取り組み

火力発電については、経年化の進んだ西条発電所1号機を高効率ユニットへリプレースし、2023年6月に営業運転を開始しています。
また、将来の水素混焼を見据えた高効率なLNG火力の建設やアンモニア燃料の導入検討を進めています。
水素、CCUS等についても、技術面の確立や経済性の確保等の状況をふまえ、火力発電所での導入可能性について幅広く検討しています。

高効率石炭火力へのリプレース

経年化の進んだ西条発電所1号機を最新鋭の高効率な石炭火力へリプレースしました。木質バイオマスの混焼に加えて、新たに下水汚泥固形燃料化物(バイオマス)の混焼も行い、CO2排出削減に取り組んでおります。

西条発電所新1号機全景

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西条発電所新1号機の概要

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低炭素化・脱炭素化に向けた新技術

水素、アンモニア

水素、アンモニアは、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料と異なり、燃焼させてもCO2を発生しないことから、火力発電の低炭素化・脱炭素化の有望な燃料として、利用することが期待されており、利用技術の開発や、燃料の低価格化・供給安定化に向けた取り組みなどが進められています。

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CCUS

火力発電において発生するCO2を分離・回収し、資源としての有効利用や地中深くへの貯留を行うことで、CO2排出を大幅に削減できることが期待されており、実現に向けて、CO2の有効利用技術や貯留技術の開発などが進められています。

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電気エネルギーのさらなる活用

脱炭素ニーズの高まりやエネルギー事業に係る技術革新等を踏まえ、従来の電化推進のほか、PV、蓄電池・EVの普及拡大や、VPP・デジタル技術の活用などにより、電気エネルギーのさらなる活用に取り組んでいます。

PV:太陽光発電、EV:電動車、VPP:仮想発電所

蓄電池・EVの拡大などの取組事例

お客さまや地域社会における蓄電池・EV普及拡大などを後押しするよんでんグループの様々な取り組みの中から、一例を紹介します。

EV・充電器導入サービス

法人・自治体のお客さまを対象に「EVと充電器をセットにしたリースサービス」や「EV充電にCO2フリー電気を供給するオプション」などをワンストップで提供しています。

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VPP・デジタル技術の活用

VPP・デジタル技術を活用したアグリゲート事業やその先にあるエネルギー関連複合サービスの展開も念頭に、分散型エネルギー事業に取り組んでいます。

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EV充電サービス EV-ery Charge(エブリーチャージ)

参考

2025年9月30日
よんでんグループ中期経営計画2030