使用済燃料対策

動画「乾式貯蔵施設ってどんなもの?」

四国電力では、伊方発電所で発生した使用済燃料を青森県六ヶ所村の再処理工場へ搬出するまでの間、一時的に貯蔵する施設として、発電所敷地内に「乾式貯蔵施設」を設置するための計画を進めています。
この施設について、動画でご説明いたします。(2020年10月1日掲載、2021年10月4日更新)

使用済燃料の貯蔵から搬出、再利用までの流れ

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原子力発電にともなって発生する使用済燃料は、全て再処理工場で再処理し、燃料としてリサイクルする計画になっています。
全国の各原子力発電所では、使用済燃料を再処理工場に搬出するまでの間、安全を確保しながら計画的に貯蔵しており、伊方発電所でも、現在は発電所内の使用済燃料ピット(プール)で安全に貯蔵しています。

乾式貯蔵施設について

乾式貯蔵施設とは、発電所内の使用済燃料ピット(プール)で十分に冷却された使用済燃料を、「乾式キャスク」と呼ばれる金属製の頑丈な容器に収納して密封し、貯蔵する施設です。乾式貯蔵施設では、水や電気を使用せず、空気の自然対流で冷却することができるため、安全性に優れています。

乾式貯蔵施設の施設内容(伊方発電所での計画)
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乾式キャスクについて

乾式キャスクとは、使用済燃料を収納するための円筒型の金属製容器です。仮に転倒したり落下したりしても壊れないよう、厚みのある頑丈なつくりとなっています。
乾式キャスクは、使用済燃料を安全に貯蔵するため、「閉じ込め」「臨界防止」「遮へい」「除熱」という4つの安全機能を備えています。
また、伊方発電所で使用する乾式キャスクは、貯蔵後に使用済燃料を輸送専用の容器に詰め替えることなく、再処理工場へ搬出することができる輸送・貯蔵兼用となっています。

乾式キャスクの構造(伊方発電所での計画)
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パンフレット「伊方発電所の使用済燃料乾式貯蔵施設について」