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伊方SSHACプロジェクト
1.伊方SSHACプロジェクトについて
伊方SSHACプロジェクトは、伊方発電所の更なる安全性向上に向けた取り組みの一環として、伊方発電所において将来生じる可能性のある地震動を、国際的な基準(SSHAC:Senior Seismic Hazard Analysis Committee ガイドライン)に準じて確率論的に評価した日本初の取り組みです。
評価にあたっては、伊方発電所周辺で発生しうる地震に対し、地震規模や発生確率などの震源特性(SSC:Seismic Source Characterization)を評価するチーム、震源からの地震動の伝播や増幅を検討して評価地点で生じる地震動特性(GMC:Ground Motion Characterization)を評価するチームに分かれて議論が行われました。 また、これらのチームがSSHACガイドラインが定めたプロセスに従い、技術的に妥当性のある評価を行っていることを確認するため、監査の役割を果たすレビューアーチーム(PPRP:Participatory Peer Review Panel)も設置されました。これらのチームは合計20名の専門家から構成されています。
会議では、これらのチーム以外に国内外の40名以上の専門家を招聘して最新の知見やデータ等を紹介頂くワークショップと呼ばれる会合を開催し、最先端の知見やデータを評価に取り込みました。
本プロジェクトは、 5年に亘って50名以上の国内外の専門家が関わる大規模なプロジェクトであり、その意義は、プロジェクトのPTI(Project Technical Integrator)を務めた亀田弘行京都大学名誉教授により、『「伊方SSHACプロジェクト」の意義』としてまとめられています。
得られた成果は、伊方発電所における確率論的地震ハザード評価の高度化に資するものであり、伊方発電所の更なる安全性向上に活用していく所存です。

2.伊方SSHACプロジェクト最終報告書の内容
第1章~第3章:伊方SSHACプロジェクトの概要
SSHACガイドラインの概要やプロジェクトの目的(第1章)、検討体制や関係者の役割と責任(第2章)、活動実績(第3章)等の伊方SSHACプロジェクトの概要を説明。
第4章:伊方サイトの地震テクトニクス
伊方発電所周辺の地形、地質や地殻変動等を概観し、検討対象とする地震を抽出。
第5章、第6章:データベース
検討対象とする地震に関して、震源特性(第5章)及び地震動特性(第6章)のデータを収集・整理し、地震ハザード解析に用いるモデル設定の基礎となるデータベースを構築。
第7章、第8章:モデル
構築したデータベースに基づき、震源特性(第7章)及び地震動特性(第8章)に関して各種の不確かさを考慮した地震ハザード解析に用いるモデルを設定。
第9章:地震ハザード解析
設定したモデルに基づき、地震ハザード解析を実施し、伊方発電所地点において将来生じる可能性のある地震動の年超過頻度を評価。
付録A~E
伊方SSHACプロジェクトがSSHACガイドラインに準じて実施されたプロジェクトであることのレビュー結果(付録 A)、地震ハザード解析に用いたデータ・モデルの諸元(付録 B~D)、地震ハザード解析の感度解析結果(付録 E)を収録。
ワークショップ配布資料
ワークショップ #1及びワークショップ #2で各専門家が説明した資料や議論に用いた資料。
伊方SSHACプロジェクト最終報告書
伊方SSHACプロジェクト最終報告書(表紙)
伊方SSHACプロジェクト最終報告書(目次)
全体要旨Executive Summary
1.序論
2.役割分担と責任
3.活動実績
4.伊方サイトの地震テクトニクス
5.SSCデータベース(1/5)
5.SSCデータベース(2/5)
5.SSCデータベース(3/5)
5.SSCデータベース(4/5)
5.SSCデータベース(5/5)
6.GMCデータベース
7.SSCモデル(1/2)
7.SSCモデル(2/2)
8.GMCモデル
9.地震ハザード解析(1/3)
9.地震ハザード解析(2/3)
9.地震ハザード解析(3/3)
付録A.Closure letter
付録B.伊方SSHACカタログ
付録B.伊方SSHACカタログ(電子データ)
付録C.ハザード入力文書(1/5)
付録C.ハザード入力文書(2/5)
付録C.ハザード入力文書(3/5)
付録C.ハザード入力文書(4/5)
付録C.ハザード入力文書(5/5)
付録C.ハザード入力文書(電子データ)
付録D.データベース
付録D.データベース(電子データ)
付録E.感度解析
「伊方SSHACプロジェクト」の意義
ワークショップ配布資料
■Workshop #1 1日目(震源特性評価チーム+地震動特性評価チーム)
SSHACガイドラインの意義 | WS1-1-01 |
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WS1の議題/進め方 | WS1-1-02 |
SSCのHazard Significant Issueと議論の進め方 | WS1-1-03 |
GMCのHazard Significant Issueと議論の進め方 | WS1-1-04 |
感度解析 | WS1-1-05 |
伊方発電所周辺の検討対象地震 | WS1-1-06 |
四国及びその周辺の地震活動 | WS1-1-07 |
四国および周辺のGPS観測データ | WS1-1-08 |
地震ハザード解析に用いる地震カタログについて | WS1-1-09 |
深部地震計設置工事および敷地周辺の地震発生層の厚さ | WS1-1-10 参考資料① 参考資料② |
伊方発電所の地震観測記録を用いた地下構造評価 (到来方向別の分析) | WS1-1-11-1 WS1-1-11-2 |
伊方発電所の深部地震観測記録とQ値 | WS1-1-12 |
■Workshop #1 2日目(震源特性評価チーム)
WS・2日目SSCセッションの議題及び着目点 | WS1-2S-01 |
---|---|
伊方発電所周辺における地形および活断層分布 | WS1-2S-02 参考資料 |
20万分の1地質図幅「松山」第2版 地質と活断層分布の概要 | WS1-2S-03 |
伊予灘の音波探査記録と活断層分布 | WS1-2S-04 参考資料① 参考資料② |
伊予灘の深部地下構造について | WS1-2S-05 参考資料① 参考資料② |
伊予灘におけるアトリビュート解析、CRS解析 | WS1-2S-06-1 WS1-2S-06-2 |
中央構造線断層帯の古地震学的データと変位量 | WS1-2S-07 参考資料 |
Holocene activity of the IyonadaMTL active fault system based on single channel seismic survey and seabed drilling core analysis | WS1-2S-08 |
中央構造線断層帯のセグメント区分の事例 | WS1-2S-09 参考資料 |
フィリピン海プレートで発生する地震について ~地震本部の評価~ | WS1-2S-10 |
フィリピン海プレート内で発生した歴史地震の規模の再評価について | WS1-2S-11 |
敷地周辺のフィリピン海プレート内地震の発生環境 | WS1-2S-12 |
■Workshop #1 2日目(地震動特性評価チーム)
課題の討議の進め方 | WS1-2G-01 |
---|---|
各距離減衰式の特徴、適用範囲とばらつき | WS1-2G-02 |
距離減衰式を用いた地震動評価におけるばらつき(同一地点の地震動スペクトルのバラツキ) | WS1-2G-03 |
断層近傍及び硬質岩盤に適用可能できる地震動予測式 | WS1-2G-04 |
強震動予測レシピ(長大断層を含む) | WS1-2G-05 |
断層モデルのパラメータの不確実さについて | WS1-2G-06 |
SCEC広帯域地震動プラットフォームにおける地震動評価 | WS1-2G-07-1 WS1-2G-07-2 |
断層近傍の記録と強震動予測手法(距離減衰式、断層モデル)の評価結果の差異とバラツキについて | WS1-2G-08 |
地震観測記録と要素地震の選定 | WS1-2G-09 |
Fmax,κにおける日米の考え方の違いとその影響 | WS1-2G-10 |
■Workshop #1 3日目(震源特性評価チーム+地震動特性評価チーム)
WS・3日目 議題及び着目点 | WS1-3-01 |
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地震地体構造区分の事例および活断層との対応が明確でない地震の事例について | WS1-3-02 |
領域震源における震源断層出現率と地震規模の関係 | WS1-3-03 |
地震本部の「地表の証拠からは活動の痕跡を認めにくい地震」と「活断層が特定されていない場所で発生する地震」について | WS1-3-04 |
2014長野県北部の地震(神城断層地震)が糸魚川ー静岡構造線の固有規模より小さい地震なのかの検討 | WS1-3-05 |
SSC-GMC インターフェース項目 | WS1-3-06 |
■Workshop #2 1日目(震源特性評価チーム)
PTIの挨拶 | WS2-1-00 |
---|---|
WS#2の進め方 | WS2-1-01 |
WS2(SSC)の議題と進め方 | WS2-1-02 |
影響分析(SSC) | WS2-1-03 |
西南日本の地殻応力場と活断層の活動様式 | WS2-1-04 |
西南日本のGNSS観測と歪み集中帯 | WS2-1-05 |
敷地周辺のテクトニクスに関する論点 | WS2-1-06 |
南海トラフの大地震の規模・発生確率に関する論点 | WS2-1-07 |
Has the unusually large “mega-tsunami” ever occurred in the eastern Nankai Trough? | WS2-1-08 |
佐田岬西端阿弥陀池の津波堆積物調査 | WS2-1-09 |
■Workshop #2 2日目(震源特性評価チーム)
WS#2の進め方 | WS2-2-01 |
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中央構造線断層帯の地震発生確率に関する論点 | WS2-2-02 |
ベイズ統計モデルを用いた活断層の長期予測 | WS2-2-03 |
Slip rate of Median Tectonic Line derived from geodetic data | WS2-2-04 |
変動地形学的検討によるMTLの変位量・変位速度 | WS2-2-05 |
慶長豊後地震および慶長伊予地震の古文書について | WS2-2-06 |
中央構造線断層帯の位置・形状に関する論点 | WS2-2-07 |
Location of Median Tectonic Line in the Iyo-nada and Beppu Bay area | WS2-2-08 |
固有規模より小さい地震および陸側プレートの特定しにくい地震の規模と発生確率に関する論点 | WS2-2-09 |
Magnitude-Frequency Statistics & Seismic Hazard | WS2-2-10 |
■Workshop #2 3日目(震源特性評価チーム+地震動特性評価チーム)
PTIの挨拶 | WS2-3-00 |
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WS#2の進め方 | WS2-3-01 |
地震カタログの整備と分析、地震発生層の厚さ | WS2-3-02 |
中央構造線断層帯の位置・形状、地震規模に関する論点 | WS2-3-03 |
伊予灘の中央構造線付近における音波探査記録 | WS2-3-04 参考資料① 参考資料② |
1990年と1998年の論文について ”武村式”は何で生まれてしまったか? | WS2-3-05 参考資料① 参考資料② |
傾斜した横ずれ断層の動力学的解析 | WS2-3-06 |
横ずれ断層・斜めずれ断層の模型実験 | WS2-3-07 |
固有規模より小さい地震の規模と発生確率に関する論点 | WS2-3-08 |
SSC/CMCの役割分担に関する議論 | WS2-3-09 |
■Workshop #2 4日目(地震動特性評価チーム)
WS#2の進め方 | WS2-4-01 |
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WS2の課題及び進め方 | WS2-4-02 |
Weighting Methodology for Median Ground-Motion Logic Tree Branches | WS2-4-03 |
Ground Motion Prediction and Uncertainty by SCEC BBP | WS2-4-04 |
距離減衰式の特徴と適用範囲 | WS2-4-05 |
影響分析(GMC) | WS2-4-06 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ①サイト増幅特性に関する議論 |
WS2-4-07 |
伊方観測記録に基づくQ値評価の高度化 | WS2-4-08 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ②GMPEに関する議論 |
WS2-4-09 |
H/V比率等による鉛直地震動の推定 | WS2-4-10 |
■Workshop #2 5日目(地震動特性評価チーム)
WS#2の進め方 | WS2-5-01 |
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WS2の課題及び進め方 | WS2-5-02 |
Applicability of Ground Motion Prediction Equations to Extremely Hard Rock Site | WS2-5-03 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ③断層モデルに関する議論 |
WS2-5-04 |
断層モデルのパラメータの相関と結果のばらつき | WS2-5-05 |
長大断層における断層モデルと観測記録の差異・ばらつき | WS2-5-06 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ④その他活断層および陸域領域震源の強震動評価に関する議論 |
WS2-5-07 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ⑤固有規模より小さい地震に関する議論 |
WS2-5-08 |
伊方SSHAC LEVEL3 論点整理 ⑥その他 |
WS2-5-09 |